国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

セントビンセント及びグレナディーン諸島に対する無償資金協力
(オウイア水産センター整備計画(2/2期))に関する書簡の交換について

平成19年6月30日

  1. 我が国政府は、セントビンセント及びグレナディーン諸島政府に対し、「オウイア水産センター整備計画(2/2期)(the Project for the Construction of Owia Fishery Center)」の実施に資することを目的として、総額8億7,500万円を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月30日(土曜日)(現地時間6月29日(金曜日))、同国のキングスタウンにおいて、我が方竹内清在セントビンセント及びグレナディーン諸島国臨時代理大使(トリニダード・トバコにて兼轄)と先方ラルフ・ゴンザルベス首相(Hon. Ralph E.GONSALVES, Prime Minister)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

    • セントビンセント及びグレナディーン諸島国農林水産省水産局が、オウイアにおける漁業施設の整備(防波堤、水産センター棟、漁具倉庫棟など)を実施するための資金を供与する。
    • なお、「オウイア水産センター整備計画(1/2期)」でオウイアにおける漁業施設の整備(防波護岸、斜路等)を実施するための資金を供与している。

    (2)本計画の必要性

    • セントビンセント及びグレナディーン諸島は水産開発計画において、水産物の品質向上を通じた零細漁業の育成の促進等を基本政策として、先進国の支援を受けつつ開発を実施することとしている。
    • 零細漁業支援のため、全国11か所における水産センターの整備が計画されており、既に8か所が実施済みであるが、セントビンセント島の北東に位置するオウイアを含むノースウインドワード地域については整備計画が進んでいない。特にオウイアは、周辺海域に良好な漁場を有し、キングスタウンに次いで第二位の水揚高があるなど、需要面で十分な可能性があるにも関わらず、オウイア湾が面する大西洋は外洋性のうねりがあるなど常時波浪条件が厳しいところであるほか、ハリケーンの来襲地帯となっているなどの自然条件から漁業活動の基本施設がこれまで整備されてこなかった。このため、1)水揚げ作業に砕波による危険を伴う、2)漁船が礫岩に当たり損傷を起こす、3)鮮魚の保冷施設がなく漁獲後ロスが生じる、といった問題が生じている。
    • このような状況の下、セントビンセント及びグレナディーン諸島国政府は、オウイアにおける漁業施設の整備のために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。 

    (3)本計画の効果

    • 水揚げ・出漁準備時間が短縮し、1隻当たり準備・水揚げに要する労働力が6人から2人に減少することにより、水揚げ作業の効率化、漁業者の労働環境の改善が期待される。
    • 漁業者の労働環境が改善され、操業日数の増加や漁業収入の増加が期待される。

(参考)

  1. セントビンセント及びグレナディーン諸島はカリブ海東方、小アンティル諸島南部にある、セントビンセント島及び大小600の島々グレナディーン諸島からなる。面積は約389平方キロメートル、人口は約11万人
  2. 計画実施地域地図(別添1)(PDF)PDF

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