国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

ルワンダ共和国に対する一般プロジェクト無償資金協力
「地方給水計画(第2期)」に関する書簡の交換について

平成19年6月20日

  1. 我が国政府は、ルワンダ共和国政府に対し、「地方給水計画(第2期)(Project for Rural Water Supply)」の実施に資することを目的として、6億9,200万円を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月20日(水曜日)、ルワンダのキガリにおいて、我が方大村昌弘在ルワンダ国公使(ケニアにて兼轄)と先方ローズマリー・ムセミナリ協力担当国務大臣(Rosemary MUSEMINALI, Minister of State in charge of Cooperation)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容
     ルワンダ政府が同国において、特に給水率が低い旧キブンゴ県4郡(ルワマガナ、カヨンザ、ンゴマ、キへレ)を対象に、配管系給水施設(13サイト)及びハンドポンプ付き深井戸給水施設(3サイト)の建設・改修を実施するための資金を供与する。

    • 第1期はルワマガナ、カヨンザ及びンゴマの3郡の配管系給水施設4サイト及び深井戸3サイト24本を対象に建設・改修を実施。
    • 今回書簡の交換を行う第2期はキへレ郡の配管系給水施設5サイト及び深井戸1本を対象に建設・改修を実施。

    (2)本計画の必要性

    • ルワンダ政府は、内戦後の復興と貧困対策に力を入れており、2000年に策定された政策文書VISION2020においては、貧困削減と社会経済発展に向けた国家開発計画の基盤となる開発指針を定めている。その中で水・衛生分野については、給水普及率の向上が経済社会の安定に不可欠であるとして、安全な水へのアクセス状況の改善を提案し、具体的な目標として現在52%である給水普及率を2010年に80%に、2020年までには100%を達成することが掲げられている。しかし、同国の水衛生分野の開発予算の約80%はドナー等の援助に依存しているなど財政状況は厳しく、これに加え内戦による人材不足等も深刻である。
    • ルワンダは、丘陵地が多く起伏の大きい地勢であり、特に地方の住民は丘陵地の尾根から中腹にかけて居住しているため、生活用水の水源を谷間にある湧水、湖沼、河川に依存しており、高低差100メートル以上の急な坂道を繰り返し上り下りして水を運搬せざるを得ず、また利用している水源が細菌に汚染されている等、安全で安定した水を確保するのに困難な状況にある。

    (3)本計画の効果

    • 本計画の実施により、対象地域における給水普及率が17%(2005年)から64%(2010年)に上昇し、安全で安定した水を使用することが可能となり、衛生状況が改善され、水因性疾患が減少することが期待される。
    • 本計画の実施により、対象地域における給水人口が約4万人(2005年)から約16万人(2010年)に増加することが期待される(その内、第2期の実施により、約5.5万人増加する)。
    • 本計画の実施により、対象地域における平均1日当たり3時間に及ぶ婦女子の水汲み労働が軽減され、生活環境の向上とともに将来的には就学率の向上等が期待される。

(参考)

  1. ルワンダ共和国は東アフリカに位置し、面積約2.6万平方キロメートル、総人口が920万人(2005年)、一人当たりGDI約220米ドル2004年)である。
  2. 完成イメージ図(添付1)(PDF)PDF
  3. 計画実施地域地図(添付2)(PDF)PDF

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