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ニカラグア共和国に対する無償資金協力「国道七号線主要橋梁架け替え計画」に関する書簡の交換について

平成19年6月14日

  1. 我が国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、「国道七号線主要橋梁架け替え計画」の実施に資することを目的として、総額9億6,100万円を限度とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月14日(木曜日)(現地時間6月13日(水曜日))、ニカラグアの首都マナグア市において、斎藤伸一駐ニカラグア大使とサムエル・サントス・ロペス(Samuel Santos López , Ministro de Relaciones Exteriores de la Repbública de Nicaragua)との間で行われた。

    国道七号線主要橋梁架け替え計画
    proyecto para la Reconstrucción de los Puentes Principales en NIC-7
     供与限度額(国庫債務負担行為) 9億6,100万円
     (平成19年度 3億7,900万円)
     (平成20年度 5億8,200万円)

  2. 本計画の概要は以下のとおりである。

    (1)本計画の内容

     ニカラグア政府が首都と大西洋側の主要港湾エル・ラマを結ぶ国道七号線上の老朽化している4橋梁(ラス・リマス橋、オコングア橋、キナマ橋、ムアン橋)の架け替えを行うための資金を供与するもの。

    (2)本計画の必要性

     ニカラグアでは、内戦(79年から89年)終了後、着実な経済復興を見せているが、依然としてラテンアメリカ諸国内の最貧国であり、米州保健機構の統計では全人口の約45%が貧困層、約15%が極貧困層にある。
     ニカラグア政府は、2004年、「国家開発計画」を策定し、貧困削減の戦略として国際社会における競争力強化を掲げ、産業、社会、社会経済インフラ、人間開発の必要性を謳っている。運輸部門については、「国家運輸計画(2001~10年)」が策定されており、道路、港湾、空港整備のマスタープランを定めている。
     今般の対象地域である大西洋側の地域は、山岳部地域であるために、道路・橋梁のインフラ整備が遅れ、その結果、地域開発も進んでないため、貧困層住民の割合も高く、社会問題となっている。同問題を解決するために、ニカラグア政府は、大西洋岸地域の発展による東西地域の経済格差の是正、エル・ラマ港を拠点とした米国等との貿易強化を地域経済開発の主眼として、エル・ラマ港の改修及び国道七号線の改修の対策が進められている。
     また、中米諸国が経済統合にむけて定めている「プエブラ・パナマ計画(PPP)」において、中米地域の物流活性化のための国際幹線道路網整備が進められており、太平洋岸の主要道路網は大部分整備されているが、現在、太平洋と大西洋を結ぶ幹線道路の整備が重視されている。
     このような状況の下、ニカラグア政府は、開発の遅れている大西洋岸の開発進めるための基礎となる道路等のインフラ整備を進めており、道路の整備と共に必要となる4つの橋梁の整備の必要性の下、「国道七号線主要国道橋梁架け替え計画」を策定し、その実施に必要な資金につき我が国に無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

     本計画の実施により、同橋梁を通行できる車両重量が増大(24.5→40.9トン)するとともに、ニカラグア中央部からニカラグア東部(大西洋岸側)への物流が促進され、同地域の貧困削減、開発促進に資することが期待される。

(参考)

  1. ニカラグア共和国は、中米諸国の一つであり、面積約13万平方キロメートル、人口は560万人。1人当たりの国民所得は、777米ドル(2004年)である。
  2. プロジェクト位置図(別添)(PDF)PDF

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