平成19年6月12日
日本・中米友好橋建設計画
(proyecto de la Construcción del Puente de la Amistad del Japón y Centroamérica)
6億5,000万円
平成19年度 1億9,100万円
平成20年度 3億4,600万円
平成21年度 1億1,300万円
(1)本計画の内容
エルサルバドル政府がエルサルバドルとホンジュラスの国境に架かる国境橋(日本・中米友好橋:橋長170メートル)の建設を実施するための資金を供与するもの。
本計画は、エルサルバドル及びホンジュラス両国に対する広域開発無償資金協力として実施することについて閣議決定をしているものであり、今回はそのうちのエルサルバドル政府に対する無償資金協力に係る書簡の交換である。
(2)本計画の必要性
メキシコと中米7か国(グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ)では、中米地域の経済統合、持続可能な発展と住民の生活水準の向上を目指し、2001年にプエブラ-パナマ計画(PPP)を策定した。その中で中米地域を東西に結ぶ太平洋回廊と、エルサルバドルのラ・ウニオン港とホンジュラスのコルテス港を南北に結ぶ大洋間ロジスティック回廊(ドライカナル路線)を陸上交通の最重要路線として位置づけている。しかし、この2つの回廊の交差地点付近に架かっているゴアスコラン橋は、車道幅員が7.3メートル、許容総重量24.5トンしかなく、交通のボトルネックとなっているだけではなく、老朽化に伴い安全上大きな問題を抱えている。さらに、我が国の有償資金協力により同橋の近郊にラ・ウニオン港の建設が終了される予定となっており、今後同橋の交通量が更に増える(約3,000→3,500台/日)ことが予想されていることから、国境橋の建設につき、我が国に対して無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
本計画の実施により、同橋梁を通行できる車両重量が増大(24.5→40.8トン)するとともに、ラ・ウニオン港の改修等との相乗効果により、中米諸国間の物流及び経済関係の発展に資することが期待される。
(参考)