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スリランカ民主社会主義共和国に対する無償資金協力
(新マナー橋建設及び連絡道路整備計画)
に関する書簡の交換について

平成19年5月23日

スリランカの「平和の定着と国造り」に対する支援の一環。

  1. 我が国政府は、スリランカ民主社会主義共和国政府に対し、「新マナー橋建設及び連絡道路整備計画(the Project for Construction of New Mannar Bridge and Improvement of Causeway」の実施に資することを目的として、18億3,600万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月23日(水曜日)(現地時間5月23日(水曜日))、同国のコロンボにおいて、我が方荒木喜代志駐スリランカ国大使と先方ジャヤスンダラ財務計画省次官(Dr. P. B. Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning) との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容
     スリランカ北部州に位置するマナー県にあるマナー島と本島を結ぶための橋梁及び連絡道路(コーズウェイ)を建設・整備するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • スリランカ北部州に位置するマナー県(人口約10万人)は、県の面積の7%に満たないマナー島(人口約5万人)に県庁等の政府関連施設や病院、学校等が集中しているが、1本の橋梁及び連絡道路が同島と本島を結ぶ唯一の交通手段となっている。
    • しかしながら、1930年に建設された橋梁(約100メートル)及び1918年に建設された連絡道路(約3.5キロメートル)は老朽化等による損壊・劣化が激しく、落橋寸前の危険な状態にある。
    • このような背景の下、スリランカ政府は、マナー島と本島を結ぶ新マナー橋の建設及び連絡道路の整備を実施するために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 本計画の実施により、落橋の危険性が除去されるほか、重量制限の緩和(10トン→30トン)や幅員の拡幅(4メートル→10メートル)がなされることにより、安全で安定した人及び物資の輸送が可能になり、現在一日平均777台の大型車の交通量が増加することが見込まれている。
    • インド~マナー島間のフェリー航路(現在は運休中)が再開された際には、スリランカとインドを結ぶ路線の一部を構成することとなる。

(参考)

  1. スリランカ国は、面積約65,607万平方キロメートル、人口1,967万人(2005年)、人口1人当たりのGDP約1,197米ドル(2005年)である。
  2. 完成イメージ図(添付1)(PDF)
  3. 計画実施地域地図(添付2)(PDF)
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