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パラオ共和国に対する無償資金協力(首都圏基幹道路改修計画)
に関する書簡の交換について

平成19年5月22日

  1. 我が国政府は、パラオ共和国政府に対し、「首都圏基幹道路改修計画(the Project for the Rehabilitation of Arterial Roads in the Metropolitan Area)」の実施に資することを目的として、総額14億500万円(平成19年度4億2,600万円、平成20年度9億7,900万円)を限度額とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月22日(火曜日)(現地時間同)、同国のコロールにおいて、我が方中村圀夫在パラオ臨時代理大使と先方テミー・シュムル国務大臣(Hon. Temmy Shmull, Minister of State of the Republic of Palau)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容

    • パラオ国資源開発省公共事業局が、同国のコロール島、マラカル島、アラカベサン島、バベルダオブ島を結ぶ首都圏基幹道路のうち約12.5キロメートルの改修工事・整備を実施するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • 首都圏基幹道路は、都市機能が集積しているコロール島、国際港があるマラカル島、大統領府や国立病院があるアラカベサン島及び国際空港や新首都が建設中であるバベルダオブ島を結ぶパラオで最も重要な道路である。
    • 同道路は、約70年前の日本委任統治時代に建設されたが、1994年以降大規模な改修を行っておらず、老朽化による損傷が顕著な他、十分な排水設備等が確保されていないため、舗装の損傷に歯止めが利かず、かつ交通量も増加の一途をたどっており、老朽化と合わせ、交通問題の深刻化を招いている。
    • このような状況の下、パラオ共和国政府は、首都圏基幹道路のうち約12.5kmの改修工事・整備の実施のために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。

    (3)本計画の効果

    • 本計画の実施により、基幹道路の交通容量が増加し、交通流が円滑になることにより、交通渋滞による走行速度の低下が改善される。
    • 年間208日発生する路面上の雨水滞留が0日となり、長時間の冠水による交通障害の頻度が低減される。
    • 道路交通の円滑化により、地域開発、首都圏の機能向上、経済活性化及び医療・教育施設など社会サービスへのアクセス向上に繋がる。

(参考)

  1. パラオ共和国は、面積約488平方キロメートル、人口約2万人(平成17年)、人口1人当たりのGNI7,630米ドル(平成17年)である。
  2. 計画実施地域地図(添付1)(PDF)
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