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シマナウ村及びバトゥ・バジャンジャン村における小規模水力発電施設修復計画
(The Project for Rehabilitation of Small Scale Hydroelectric Power Plant Facilities in Simanau Village and Batu Bajanjang)

(写真)
国名 インドネシア 事業地地図(PDF)PDF
G/C締結日 2010年11月12日
事業期間 2010年11月12日~2011年3月11日
分野 民生環境
被供与団体 ソロック県協同組合・工業・商業局
供与限度額 2,979,518円
プロジェクトの概要
 西スマトラ州内の山奥に位置するシマナウ村及びバトゥ・バジャンジャン村は,その立地条件の悪さからもともと無電化村であったが,我が国支援により1995年度または1997年度に小規模水力発電施設が敷設され,住民は電気を使用できるようになった。しかし,2009年10月に発生したパダン沖地震で両村の小規模水力発電施設が被災したため,シマナウ村では再び無電化の状態に,バトゥ・バジャンジャン村では17時00分から7時00分までの夜間のみ電力を受けられる状態になっていた。この状況を改善するため,両村の小規模水力発電施設を修復するために必要な資金を被供与団体に対して供与することとした。本計画の実施により,シマナウ村の全住民1,024人及びバトゥ・バジャンジャン村の一部住民858人が安定した電力供給を受けることができるようになる。
プロジェクトの進捗
開始
(写真)
シマナウ村の交換前の発電機。1995年度草の根・人間の安全保障無償により供与され,その後地域住民の自助努力による修理等により2008年まで使用されたが,その後使用できなくなった。
中間
 (写真)
バトゥ・バジャンジャン村にある水路(改修中)
完了
(写真)
シマナウ村の交換された発電機。写真には写っていないが,我が国支援であることを示すため,ODAマークも貼られている。
(写真)
バトゥ・バジャンジャン村にある水路(改修後)。ここを流れる水が,発電機に導水され,発電される。
その他特記事項
  • 問題の概要:2011年1月に水力発電施設が一旦は稼働したが,事業地の一つであるシマナウ村において同月に大雨を原因として発生した土砂崩れにより発電施設の一部が被災し(ただし,本計画で供与した機材は被災していない),供与した発電機材を活用できていない状況。
  • 原因:2011年1月に大雨を原因として発生した土砂崩れにより,発電施設の一部が被災した(ただし,本計画で供与した機材は被災していない)こと。
  • これまでの対応・現状:2011年5月に在インドネシア日本国大使館の担当書記官が現地を視察するとともに,面会したソロック県知事に対し,自助努力により被災箇所を修復することを申し入れ,知事が了承した。
  • 今後の対応・教訓:ソロック県の予算の都合等で未だ修復は実現されていないが,引き続き自助努力による修復を促していく。
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