国別地域別政策・情報 国別プロジェクト概要

日本のODAプロジェクト

トルコ共和国 -Republic of Turkey-

技術協力
地質リモートセンシングプロジェクト
案件開始日 平成14年8月
案件終了予定日 平成18年8月



1.要請背景  トルコ国は様々な鉱物資源を胚胎する地質環境を有しており、鉱物資源調査・探査総局(MTA)が中心となり露頭鉱床の探査・開発が行われ、今後は広域的な地形・地質情報に基づいた潜頭鉱床の探査が必要とされている。
MTAは資源探査に関する地形・地質情報の入手のため、1975年リモートセンシング部門を設立しアナログ画像判読を開始し、その後も設備増強により同部門の強化に努めている。しかしながら、現有する技術及び設備は、潜頭鉱床探査のためのより広域的な画像解析やデータ処理を行うには、技術・処理能力などの面から十分とはいえず、中・長期的な資源確保の基礎となる探査活動の実行が懸念されている。また、MTAは自然災害や鉱業分野での環境保全に関する基礎研究も行っている。近年は活断層調査や地形変化モニタリングにもリモートセンシングを利用しており、これら分野における解析技術の高度化も課題となっている。
かかる背景の下、トルコ国政府は、先進的なリモートセンシング技術及びそれに必要な設備を導入することにより、より効率的に地質・地形情報などの調査を行うことを目的とするプロジェクト方式技術協力を我が国に対し要請した。
2.協力活動内容 1-1 計画に基づき要員を配置する.
1-2 実施計画を策定する。
1-3 予算書を作成する.
1-4 実施モニタリングの計画を策定する.
1-5 合同調整委員会を機能させる.
2-1 必要な資機材を調達し据え付ける.
2-2 機材が適切に運用され、保守される.
3-1 ASTERデータのアプリケーションが紹介される.
3-2 VNIRおよびSWIRのデータ処理が紹介される.
3-3 TIRデータの分析.
3-4 ASTERのステレオモードデータを処理して、対象地域のDEM処理を行う.
3-5 ASTERデータの効果的なアプリケーションの技術移転を行う.
3-6 スペクトロメータの調達とスペクトラル・データベースの構築をする.
4-1 対象地域のデータ収集およびデータ入力をする.
4-2 対象地域のデータを分析する.
4-3 詳細調査対象地を選ぶ.
4-4 グラウンド・トゥルースの実施.
5-1 様々な地質データを統合した総合的な空間分析に関する技術移転をする.
5-2 GISを用いて探索予定地をどのように選ぶのかについての技術移転をする.
5-3 GISを用いた鉱床の評価を実施する.
6 C/Pが、災害分析の向上のために、信頼性の高いSARとASTERデータ製品をMTAと他の関係する組織に提供することができる.
7 C/Pが、環境分析の向上のために、信頼性の高い先進的なリモートセンサーデータをMTAと他の関係する組織に提供することができる.
8 第三国研修(TCTP)のために技術的支援を行う.

Get Adobe Reader(別窓が開きます) Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る