サウジアラビア王国 -Kingdom of Saudi Arabia- |
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技術教育開発・訓練センター | ||
案件開始日 | 平成16年9月 | |
案件終了予定日 | 平成19年8月 | |
案 件 概 要 |
1.要請背景 | サウジアラビアでは、人口増加率が高い一方で、石油価格上昇による経済成長は続かず、国内総生産の年平均成長率は1980-90年でマイナス1.2%、1990-2000年でマイナス1.6%に落ち込んでいる。このため一人あたり国内総生産(GDP)は急速に低下し続けている。また人口増加にともない全人口における若年層の占める割合が増加し、2000年において17歳以下が人口全体に占める割合は約6割に達しており、若年層の失業問題が懸念されている。他方で労働人口の多くが外国人によって占められていることから、政府は外国人の就業禁止や削減計画を打ち出す、労働力のサウジ人化(「サウダイゼーション」)を重要政策として推進している。 同国の技術教育を担う技術教育・職業訓練庁(GOTEVOT)は、この政策に沿って市場ニーズにあった技術者を育成すべく大幅なカリキュラムの改訂や教育システムの見直しを行い、特に技術短期大学における教育の拡大に力を入れている。またGOTEVOTは2002年に、技術教育・訓練のための人材育成の目的で、短大現職教員に対する教育、訓練を役割とする技術教育開発・訓練センター(Development and Training Center:DTC)を設立した。しかしDTCは発足して間もない状態であり、運営体制、研修プログラム、研修機材など、未だ整備の途上にある。サウジアラビア政府はこれらの状況を踏まえ、GOTEVOTを拠点とした技術教育の分野での協力に20年以上にわたる実績を持つ我が国に対し、同センターの研修能力向上のための協力を要請してきた。 本プロジェクトはこの要請に基づき、DTCの研修コース(15分野)のうち、特に「機械」「電気」「建設」分野における指導員の技術短大教員に対する研修実施能力向上を目的として、2004年9月から2007年9月までの3年間で実施する予定である。 |
2.協力活動内容 | 活動1-1. 機械、電気、建設分野における短大カリキュラムを精査、分析する。 活動1-2. 同協力3分野における短大教員等のレベルを調査、分析する。 活動1-3. 同3分野における産業界の求める技術ニーズを調査する。 活動2-1. 技術短大教員の現状レベルをもとに訓練プログラムを作成する。 活動2-2. 上記技術短大教員を指導するために必要なDTC指導員の訓練内容を検討する。 活動2-3. 研修用教材(教科書・指導書)を作成する。 活動3-1. 3分野におけるDTC指導員(C/P)に対する技術指導を実施する。 活動3-2. C/Pによる短大教員に対する技術指導(OJT)を実施し、それを支援する。 活動3-3. 訓練を評価し、結果を訓練プログラムに反映させる(評価サイクル)。 活動3-4. 短大教員を対象に指導法に関するセミナーを実施する。 運営管理 活動4-1. センター運営協議会(月一回開催)に参加し、助言を行う。 活動4-2. センター運営評価基準を作成する。 機材管理 活動4-3. 機材・工具の維持管理委員会(Equipment Management Board)の設立、運営を支援する。 活動4-4. 機材・工具/消耗品の管理台帳の作成およびこれを活用した管理を支援する。 活動4-5. 消耗した機材・工具/消耗品の調達基準作成を支援する。 活動4-6. 機材・工具/消耗品の状況に係る定期的なチェックシステム作りを支援する。 安全管理 活動4-7. 安全委員会(Safe Operation Board)の組織および定期開催を支援する。 活動4-8. 安全体制基準整備を支援する。 |
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