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日本のODAプロジェクト

ヨルダン・ハシェミット王国 -Hashemite Kingdom of Jordan-

技術協力
博物館活動を通じた観光振興
案件開始日 平成16年12月
案件終了予定日 平成19年12月



1.要請背景  ヨルダン国(以下「ヨ」国)の経済において観光産業は貿易外収支の約20%を占める主要産業である。同国には考古遺跡、自然、民俗文化などの豊富な観光資源を有しているものの、一部を除いて観光地として整備されていない。1994年から1996年まで、JICA開発調査「ジョルダン国観光開発計画調査」を実施し、4博物館の整備を含むサブプロジェクトが提案され、1999年1月に「ヨ」国政府とOECF(当時)の間で円借款による「観光セクター開発事業」の交換公文(E/N)が締結された。我が国は実施設計や技術指導(青年海外協力隊員および短期専門家の派遣、本邦での研修)を続けてきたが、その過程で博物館運営の体制が整備されていないという課題が明らかになり、「ヨ」側は技術協力プロジェクトを要請した。「ヨ」政府は「国家観光戦略2004-2010」の中で観光資源の多様性を確保することを重視している。博物館は地域の隠れた魅力を観光客へ紹介するのに大きな役割を果たすことが期待されている。
2.協力活動内容 【成果1に向けて】
  ・方針・諸規程の作成支援
  ・作成された諸規程に基づく試行的運用への支援
  ・博物館を所管する官庁(観光遺跡省)および各博物館運営母体に対する助言
【成果2に向けて】
  ・収集・展示・保存に関する諸規程作成支援
  ・収集・展示・保存に関する技術研修(本邦およびヨルダン国内)
  ・収集・展示・保存に関する機材供与
【成果3に向けて】
  ・「自律的観光開発」活動の対象とする博物館の選定
  ・地域社会における博物館の位置付けに関するコンセプト開発作業への技術的助言
  ・地域住民との意見交換・共同作業体の設置への支援
  ・住民との合意事項の博物館活動へのフィードバック支援
【平成16年度中の進捗】
  ・2005年2月2日 公開ワークショップを開催
  ・2005年2月3日 第1回合同調整会議(JBICも参加)
  ・対象4博物館毎の現状確認、活動計画を策定

豊富な観光資源を経済復興に生かすため、日本の協力で博物館を建設。地元の
小学生を招いてワークショップを開催
写真提供/JICA


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