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日本のODAプロジェクト

ボリビア共和国 -Republic of Bolivia-

技術協力
小規模畜産農家のための技術普及改善計画
案件開始日 平成16年12月
案件終了予定日 平成20年12月



1.要請背景  中南米で最も貧しい国の1つであるボリビアにとって貧困削減は避けて通れぬ課題である。「ボ」政府は貧困に対する一政策として1950年代から内国移住政策(資源の少ない高地に住む人々を生活向上のために低地へ計画的に移住させる政策)を進めてきた。しかしながら政府は移住後の農民のフォローにまで手が回らぬ状況であり、多くの移住者は慣れない熱帯湿潤低地で、適切な技術指導を受けないまま、農牧業に従事している。ヤパカニは、この内国移住地の1つである。
ボリビアではこれまで「家畜繁殖改善計画」「肉用牛改善計画」プロジェクトを実施し、様々な畜産技術を移転してきた。しかしながらこれら移転された技術・知識は育種改良技術を基礎として乳肉用牛の産乳及び産肉性の向上を図るもので、優良形質の選抜並びに凍結精液の生産等の技術向上に寄与し、ボリビア国内の育種改良に広く活用されている。しかしながら、経営基盤がき脆弱で厳しい生活を営んでいる小規模な乳用牛の畜産経営農家が飼養管理等に直接導入できる技術ではなく、経営の改善が停滞している状態にある。
加えて、ボリビアでは畜産技術普及活動は畜産団体やNGOにより独自に行われているが、いずれも普及専門の団体ではなく、技術指導の範囲が限定されている。普及員※の技術レベルも低い上、指導内容の統一性も欠けているため、技術普及は十分に行われていないのが現状である。その結果、子牛の高死亡率、不適切な衛生対策などの技術的課題を抱えたまま今日に至っている。また情報不足も各分野における農民の技術を基本レベル以下にとどめている大きな要因となっている。
これらの問題は小規模畜産農家の乳生産量(=所得)に大きな影響を与えていることから、小規模経営に適した技術改良を行い、その技術を農民へわかりやすく確実に伝えることが求められている。
そこで、乳生産・肉生産の増加を通じボリビアの畜産部門の生産性と競争力を高める役割を担っている国立家畜改良センターが中心となり、小規模畜産農家のために小規模経営向け技術改良と普及員の能力向上及び体制の強化を行い、他地域にも適応できる技術普及モデルを構築する本プロジェクトの要請がなされた。
※本件でいう「普及員」とは、ボリビアの畜産技術普及を実質的に担っている畜産団体やNGOが独自に雇用している技術者のことであり、日本の公的機関に所属するいわゆる「普及員」とは異なる。
2.協力活動内容 1-1.モデル農家・モデルグループを選定する。
1-2.普及員を選定する。
1-3.普及委員会を設立する。
2-1.適用可能な技術を体系化する。
2-2.適正技術を検証する。
3-1.普及員に対する理論と実践の指導を行う。
3-2.普及指導マニュアルを作成する。
4-1.普及員がモデルグループへ技術指導を行う。
4-2.農家向け普及資料を作成する。

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