ウズベキスタン共和国 -Republic of Uzbekistan- |
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看護教育改善プロジェクト | ||
案件開始日 | 平成16年7月 | |
案件終了予定日 | 平成20年1月 | |
案 件 概 要 |
1.要請背景 | ウズベキスタン共和国(以下「ウ」国)は、1991年に独立し、旧ソ連と異なる医療改革を開始した。我が国は、1994年から医療機材の無償資金協力を実施したが、「ウ」国は1998年11月「保健制度改革についての大統領令」に基づき保健制度改革を進め、その重点課題の一つ、医療従事者教育の高度化として、1999年から看護教育制度改革が開始された。これは、同国が先進国の保健医療システムを分析した結果、専門的訓練を受けた看護師が国民の医療に重要な役割を果たしていることが明らかとなったため、世界的水準の看護を導入することにより看護の発展を促すことでその機能を十分に生かし、国民への医療サービスの向上を図ろうとするものであり、そのための看護教育改革の必要性を認めたことによる。 右改革に基づいて同国の看護教育は、一般教育後の看護学校を3年制に統一、その後の専門教育機関として3年制の看護学科を医科大学に併設、2005年までに国内の看護学校の全てがカレッジ(職業高校)へ昇格する予定である。 本改革過程のなかで、これまで看護教育および看護管理の分野において短期専門家派遣にて協力を実施していた我が国に対し、「ウ」国から看護教育及び看護管理に関する協力が要請された。 |
2.協力活動内容 | 0 保健省立医療専門高校内に看護教育センターを正式に設置する。 1-1-1 保健省、高等・中等教育省、医科大学および専門高校の教員によるカリキュラム委員会を設立 する。 1-1-2 中等教育カリキュラムに関する情報を収集する。 1-1-3 「Client-oriented nursing」に基づいた中等教育カリキュラム案を作成する。 1-2-1 大学および専門高校教員による教材作成のための作業部会を設置する。 1-2-2 中等教育機関にて使用されている教科書資料を収集する。 1-2-3 病院・患者から見た看護へのニーズを確認する。 1-2-4 基看、母子、成人/老人、地看、看管の教材を作成する。 1-2-5 無償資金協力で調達された看護教育用機材の活用状況のモニタリングを行う。 1-2-6 上記の看護教育用機材の学内演習用マニュアルを作成する。 1-3-1 教員の技術レベルおよびニーズを確認する。 1-3-2 「client- oriented nursing」の概念に係る研修を行う。 1-3-3 カリキュラム・教材を用いた「client-oriented nursing」に基づく看護教育方法の導入プログ ラム*を確定する。 1-3-4 保健省立医療専門高校の教員に導入プログラム実施のための研修を行う。 1-3-5 導入プログラムによる授業を実施する。 1-3-6 導入プログラムのモニタリング・評価を行う。 1-3-7 54中等医療教育機関と6医科大学の教員に導入プログラム実施のための研修を行う。 *Client-oriented nursingに基づいて改善したカリキュラム、教材および看護教育方法を併せて、導入プログラムとする。 2-1 タシケント緊急医療センターに臨地実習部を設置する。 2-2 タシケント緊急医療センターの臨地実習に関する情報を収集する。 2-3 実習指導者の問題点・ニーズに関する情報を収集する。 2-4 「client-oriented nursing」に基づく臨地実習のための実習要綱を作成する。 2-5 病院の実習担当者を対象とした教材を作成する。 2-6 医療・保健施設60箇所(5施設/州×12州)の実習担当者に臨床実習に係る研修を行う。 2-7 臨地実習のモニタリングを行う。 2-8 モデル病院の患者に「client-oriented」な臨床実習に関するアンケート調査を行う。 3-1 看護学校の統一した教育基準(カリキュラム・教材・教員の質)を作成するための情報を収集す る。 3-2 看護学校の統一した教育基準(カリキュラム・教材・教員の質)を作成する。 3-3 統一した卒業試験を実施するための情報を収集する。 3-4 統一した卒業試験を実施するための提案書を作成する。 |