国別地域別政策・情報 国別プロジェクト概要

日本のODAプロジェクト

ルーマニア -Romania-
無償資金協力
 ルーマニア国立フィルム・アーカイブに対する一般文化無償
実施年度 平成20年度
供与限度額 0.51億円
案件概要  ルーマニア国立フィルム・アーカイブは、ルーマニア唯一のフィルム・アーカイブであり、フィルム遺産の収集・保存・修復、映画文化の促進等を行っている。同アーカイブは、ルーマニアの国家遺産として指定されるような貴重なフィルムを多数保有しており、これらフィルムの劣化が激しいことからフィルムの修復・補正等によるフォルムの保存活用を図っている。
しかしながら、厳しい財政状況の中、同アーカイブが保有する機材は老朽化や故障により満足な修復・補正作業が行えない状況にある他、デジタル化機材を保有していないため、フィルムのデジタル化による保存活用を進めることが出来ない状況にあり、これら機材の整備が急務となっている。
このような状況の下、ルーマニア政府は、ルーマニア国立フィルム・アーカイブがフィルム資料の修復保存等を目的とした機材を購入するために必要な資金につき、我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。
無償資金協力
 国立現代美術館視聴覚機材整備計画に対する一般文化無償
実施年度 平成19年度
供与限度額 0.38億円
案件概要  国立現代美術館は、体制転換後に議会宮殿(注)に設立されたこともあり、常に表現の自由、芸術の自由な発言を意識した活動をおこなっており、芸術文化振興の拠点の一つとなっている。同美術館としては、通常の現代美術の展示に留まらず、出版・広報活動等の拡充や現代美術の展示・発表等を効果的に実施していきたいと考えているが、十分な機材を有していない状況にある。このため、同美術館の既存資料のデータベース化、広報活動、芸術作品の制作・発表・展示等に係る機材が必要であり、ルーマニア政府は、今回我が国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。
(注)チャウシェスク政権時代に建設が開始された巨大な建物。かつては「国民の館」として知られていたが、現在は上・下両院が移転し、議会宮殿と呼ばれる。
裨益効果  今回の協力を通じ、ルーマニアの現代美術、芸術家の育成に貢献するとともに、同美術館が今後、首都ブカレストにおける今後の日本の文化事業等を実施する上での協力パートナーとなることが期待できる。更に、我が国政府がこのようにルーマニアの文化振興に貢献することは、同国における我が国に対する好印象を強めるという長期的効果を生み出すことが期待される。

無償資金協力
 ブカレスト国立音楽大学に対する文化無償
実施年度 平成15年度
供与限度額 0.37億円
案件概要 ブカレスト国立音楽大学は1864年に設立されたルーマニア最初の音楽院を起源とする国内唯一の国立音楽大学である。同大学は、国内最高水準の音楽教育・研究機関として、多くのプロの音楽家を欧州に輩出すると共に、卒業生の多くは同国の音楽文化の第一線を支えているほか、199 7年以降、同大学が実施している「現代音楽国際週間」には日本人アーティストが多数参加しており、同国における日本音楽普及にも貢献している。しかしながら、同大学の楽器はその多くが老朽化し、同大学の教育・研究活動に支障を来しており、楽器の整備が急務になっているが、同国政府の財政困難から必要な楽器の整備が困難な状況にある。
このような状況の下、ルーマニア政府は、ブカレスト国立音楽大学が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
無償資金協力
 国営テレビ局に対する文化無償
実施年度 平成15年度
供与限度額 0.38億円
案件概要 ルーマニア国営テレビ局は、ルーマニアのほぼ全域において放送を行っている国営テレビ局であり、情報・教育番組を通じて、国民の文化・教育水準の向上に寄与しているほか、国民にとっての貴重な情報源になっている。
しかしながら、現在、同国営テレビ局が所有する教育・文化番組ソフトでは、国民の希望に十分に答えることが出来ず、新たな番組ソフトの購入を希望しているが、厳しい財政状況のため、困難な状況にある。
このような状況の下、ルーマニア政府は、ルーマニア国営テレビ局が番組ソフトを購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。

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