モンゴル国 -Mongolia- |
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気象予測及びデータ解析のための人材育成 | ||
案件開始日 | 平成17年2月 | |
案件終了予定日 | 平成20年3月 | |
案 件 概 要 |
1.要請背景 | 地理的に厳しい気候条件にあるモンゴル国では、降水量の変動等の気候的要因が、干害、雪害等の多大な被害をもたらすとともに、農牧業の成否、ひいては国全体の社会経済発展を規定する大きな原因となっている。 また、気候変動により、土壌劣化、砂漠化、永久凍土溶解、森林破壊、動植物相の破壊等様々な問題が発生しており、特にここ数年の干害、雪害は深刻な損害をもたらしている。これらの対策には、気象データの整備がますます重要性を帯びている。 わが国は、従来より、専門家の派遣により、気象サービスのマスタープラン作成を援助したり、無償資金協力により観測機材の供与を行ってきている(現在フェーズ2として、アイマグレベルでのシステム改善を実施中)。 こうした背景の中、無償資金協力により供与された機材の有効活用のため、データ解析、予報面での人材育成に対する協力の要請が出され、事前評価調査の後、R/Dを締結して、2005年2月からプロジェクトが開始された。 また、モンゴル国から別途要請のあった「黄砂モニタリングネットワーク構築」に係る技術協力プロジェクトについて、その実施機関が本件と同じ自然環境省気象水文環境監視庁であること等から、日本側より本プロジェクト活動の一部として実施することをモンゴル側に提案し、2005年3月に運営指導調査団を派遣しPDMの修正に係るミニッツを締結した。 |
2.協力活動内容 | 1.1.数値予報に係る研修・セミナーを実施する 1.2.5~7日先までの現業数値予報システムを構築しその結果を既存の現業予報と比較し検証する 1.3.数値予報の研修のための機材を調達・設置する 2.1.気候モデルを使用した気候変化予測に係る研修を実施する 2.2.地上気温、湿度、降水量、降雪量及び風の気候変化予測を実施する 2.3.気候変化予測のための機材を調達・設置する 3.1.アンサンブル予報技術を含む数値予報結果の天気翻訳に係る研修を実施する 3.2.現業向け予報ガイダンスを構築する 3.3.コンピュータによる典型的な天候や異常気象に係る事例集を作成する 3.4.降水確率予報等新しい予報概念を導入する 3.5.気象レーダデータを用いた短時間予測に係る研修を実施する 3.6.現業予報のための機材を調達・設置する 4.1.総合的な干ばつ/ゾド早期警戒システム(DDEWS)の概念に係る研修を実施する 4.2.DDEWSの枠組みでのデータベース・GIS技術に係る研修を実施する 4.3.現有の牧畜気象観測プログラム及びマニュアルを改訂する 4.4.警戒情報のガイドラインを作成する 4.5.村(バグ)スケールでの牧草状態地図を作成する 4.6.農業気象/牧畜気象及びGISのための機材を調達・設置する 5.1.プロジェクト開始・終了時のセミナーをウランバートルで実施する 5.2.政府機関を対象として気象情報の利用に係るワークショップをウランバートルで実施する 5.3.パイロット県(ヘンティ、ドンドゴビ、ゴビアルタイ)で地方政府機関や牧畜民・住民などのエンドユーザー向けに気象情報の利用に係るセミナー/ワークショップを実 施する 5.4.セミナー/ワークショップのための機材を調達・設置する 6.1.気象レーダシステムの運用維持管理マニュアルを作成する 6.2.気象レーダシステムの運用維持管理に係る研修を実施する 6.3.NAMHEM内のコンピュータネットワークの全体計画を作成する 6.4.コンピュータネットワーキングに係る研修を実施する 7.1.黄砂モニタリングシステムを調達・設置する 7.2.黄砂モニタリングネットワークの運用維持管理及びデータ解析に係る研修を実施する |