セネガル共和国 -Republic of Senegal- |
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安全な水とコミュニティ活動支援計画 | ||
案件開始日 | 平成15年1月 | |
案件終了予定日 | 平成18年1月 | |
案 件 概 要 |
1.要請背景 | 我が国はセネガルの地方給水分野に対し、約20年間、総額約109億円にのぼる無償資金協力を実施してきた。これらの協力では109カ所の給水施設新設、12ヶ所のリハビリを行い、約30万人の村人が安全な水にアクセスできるようになった。多くの女性や子供達がこれまでの水汲み労働から解放されるとともに、より衛生的な生活を享受できるようになるなど、地域社会に大きく貢献している。現在も、第13次地方村落給水計画(通称「ジャポン・トレーズ(13)」)が進行中である。 このようなハード面での協力の一方で、給水施設を自立的・持続的に維持管理するためのマネジメント・システムの確立が同様に重要になってきている。村民自らが給水施設の維持管理に直接参加する仕組み、そして行政や技術者によるコミュニティ支援の仕組みづくりが不可欠である。 PEPTACは、我が国が過去に協力を実施した給水サイトのうち25サイトを選定し、(1)住民参加型の水管理組合(Associationdes Usagers de Forages=ASUFOR)の啓蒙・普及を支援するとともに、(2)コミュニティーを支援する行政機能を強化し、(3)あわせて維持管理を請け負う民間パートナーの能力向上を図ることを主な目的としたプロジェクトである。同時に、2つのサイトでは、(4)水管理のためのコミュニティをベースに、地域住民の生活改善や村落開発につなげるための活動を支援する試みが行われている。 |
2.協力活動内容 | 1.1 行政、村落住民および民間業者の給水施設維持管理に関する役割分担を明確にし、各々がその内容を理解する。 1.2 給水施設の補修・改修・拡充システムを構築する(給水施設現況調査、資機材調査、関連データベース整備等)。 1.3 住民参加型水管理組合(ASUFOR)普及サイトを選定する。 1.4 行政による啓蒙普及体制(活動の評価・モニタリングを含む)を確立する。 1.5 給水施設オペレーターの能力を育成する。 1.5.1 全国3ヶ所の維持管理本部研修施設の整備を行う。 1.5.2 オペレーターの業務マニュアルを作成する。 1.5.3対象サイトのオペレーターに対するトレーニングを実施する。 1.6 関連プロジェクトおよび実施機関とともに、マニュアル標準化に関する作業を行う。 2.1 各村落における水管理委員会の現状を調査する 2.2 15ヶ所の維持管理センター職員等から選定された普及員候補者に対して、住民参加型水管理組合(ASUFOR)に関する研修を行う。 2.3 維持管理局職員が普及対象サイトにASUFORを普及させる。 2.4 ASUFORが普及されたサイトでの活動を評価する。 2.5 活動実績をもとに水管理組合に関するセミナーを開催する。 2.6 水管理委員のマニュアルを作成する。 3.1 対象サイトで地下水ポテンシャルを検証する。 3.2 井戸更生に係る維持管理本部スタッフの能力を向上させる。 3.3 対象サイトで地下水モニタリングシステムを強化・構築する。 3.4 需給バランスに基づいた水利用に関するガイドラインを作成する。 3.5 普及対象サイトのオペレーターと水管理委員会に対し、ガイドラインに沿った水利用について指導する。 4.1 対象村落における住民の生活現況調査を実施する(ベースラインデータの収集)。 4.2 一部サイトで実施されている世帯収入向上プロジェクトを評価する。 4.3 世帯収入向上プログラムを立案する。 4.4 実証サイトで世帯収入向上プログラムを実施する。 4.5 世帯収入向上プログラムのモニタリング・評価を行う。 4.6 活動実績をもとに持続的な水利用モデルに関するセミナーを開催する。 5.1 安全な水に係わる保健衛生に関する村落現況調査を実施する。 5.2 安全な水に係わる保健衛生教育対象村落を選定する。 5.3 安全な水に係わる保健衛生教育プログラムを策定する。 5.4 安全な水に係わる保健衛生教育プログラムを実施する。 |