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日本のODAプロジェクト

南アフリカ共和国 -Republic of South Africa-

技術協力
ムプマランガ州中等理数科教員再訓練計画フェーズ2
案件開始日 平成15年4月
案件終了予定日 平成18年3月



1.要請背景  当国では、アパルトヘイト期において黒人層に対して充分な教育機会が与えられず、アパルトヘイトが撤廃された今日も、白人との教育機会・質の不均等が問題となっている。特に、理数科分野においては、黒人層には意図的に不充分な教育が行われてきたこともあり、現在のアフリカ人理数科教員の中には、充分な知識・指導技術を持たないものが少なくない。特に旧ホームランドを多く抱える同州においては、他州と比べその教育レベルは低く、教員のレベルアップが課題となっていた。かかる状況において、新カリキュラムの導入にともない、教員のレベルアップが緊急の課題となり、同州では、1996年より英国DFIDの支援により、英語、算数、理科を指導する小学校高学年教員に対するプロジェクト(MPSI)が実施されている。我が国は英国とともに同州の教員センター建設・改修に支援を行ってきたが、それに引き続き、中等理数科教員に対するレベルアップのためのプロジェクトへの支援が同州から要請された。この要請に基づいて、我が国は1999年11月から2003年3月まで「ムプマランガ州理数科教員再訓練計画(Mpumalanga Secondary Science Initiative: MSSI)」を実施した。この中で、プロジェクト目標として掲げた「現職教員の指導能力向上のための校内研修システムを確立すること」は、先方のオーナーシップの高さや現地でパートナーシップを結ぶプレトリア大学の支援も相俟って、ある程度の達成がなされた旨終了時評価調査にて評価を受けた。先方は日本側の協力を非常に高く評価し、1)対象学年をGrade8~9からGrade10~12まで引き上げること、2)先方の教育行政区分の再編成に伴って州内各学校の研修システムを再構築すること、の2点を主な更新内容として、「フェーズ2」実施を要請した。
2.協力活動内容 1.指導主事(Curriculum Implementor)に対する本邦研修(国別特設研修)。
2.指導主事による学校長(Heads of Department)及び教科主任(Subjects Heads)に対する現地研修(短期専門家によるサポート(専門家 チーム派遣))
3.教科主任による一般教員への校内研修(短期専門家によるサポート(専門家チーム派遣))
4.教員センターの活用(草の根無償資金協力による協力)
5.教員研修システムのモニタリング及び日本の教育手法の応用可能性に係る研究(プレトリア大学への研究支援)

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