マラウイ共和国 -Republic of Malawi- |
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中等理数科現職教員再訓練プロジェクト | ||
案件開始日 | 平成16年10月 | |
案件終了予定日 | 平成19年10月 | |
案 件 概 要 |
1.要請背景 | マ国の中等教育においては、有資格教員の極端な不足が大きな課題のひとつであり、特にそれは理数科科目において顕著である。さらに、適性技術を用いた実験方法の開発や教授法の改善等も充分には行われておらず、生徒の学習到達度も低い。そこで、マ国政府は、国家教育政策であるPIF(教育政策と投資計画)において無資格教員の再訓練を行動計画に盛り込み、「教員養成ユニットにトレーニングマネージャーを配置する」等の内容を含む中等教員養成プログラムの計画、実施を進めている。しかし、教員再訓練は包括的には未だ行われておらず、そのための制度も未整備である。 現在、我が国はケニアにおいてSMASSE(中等理数科強化計画)を実施しており、その目標のひとつとして、アフリカ域内における中等理数科教育支援枠組みであるSMASSE-WECSAネットワークの整備が挙げられている。SMASSE-WECSAはケニアと同様な中等理数科教育の問題を抱えるアフリカ諸国が参加している。マ国もその一員であり、2000年より「マ国関係者のケニアSMASSEINSETへの参加」「地域会合への参加」「ケニア側との合同ワークショップの開催」「第三国研修の実施」「ニーズアセスメント調査の実施」「トライアルINSETの実施」等の活動を通じ、ケニアSMASSEの協力を得つつ、中等理数科教育改善の方策を探ってきた。 しかしながら、現在の活動はそのほとんどが個別専門家(教育行政アドバイザー)の現地業務費によるものであり、経済的および技術的インプットは限られている。現在までに積み重ねられた成果をさらに強化し、中等理数科現職教員に対する支援を本格的に開始して目に見える効果を上げるためには、技術協力プロジェクトとして包括的・体系的な協力を行う必要があると判断され、本プロジェクトの要請がなされた。 |
2.協力活動内容 | 1-1 コアトレーナーのTORと選定クライテリアを設定する。 1-2 コアトレーナーを選定する。 1-3 新たにコアトレーナーとなった者に対する導入研修を実施する。 1-4 コアトレーナー研修のためのカリキュラムを作成する。 1-5 コアトレーナー向けのINSET実施マニュアルを開発する。 1-6 DCEや他の機関においてコアトレーナーの研修を行う。 1-7 各コアトレーナーの達成度を評価し、必要に応じ追加で研修を行う。 2-1 INSETセンター選定基準を設定する。 2-2 INSETセンターを学校の中から選定する。 2-3 現在の学校教育環境に関するベースライン調査を実施する。 2-4 INSETセンターおよび他の学校における設備最低基準を設定する。 2-5 INSETセンターおよび他の学校に対し、基準に沿って資機材を供与する。 2-6 INSETのリソースセンターとしてのDCEの機能を強化する。 3-1 教員を対象としてINSETに関する啓発活動を行う。 3-2 教員を対象として理数科教育におけるジェンダー問題に関する啓発活動を行う。 3-3 教員の授業およびINSETに対するモニタリング・評価ツールを開発する。 3-4 教授法・教科知識に係る教員のニーズと能力に関するベースライン調査を実施する。 3-5 INSETカリキュラムを開発する。 3-6 INSETのための教材を開発する。 3-7 各クラスターのINSETセンターにてINSETを実施する。 3-8 学期中に、教員授業のモニタリングを定期的に行う。 3-9 必要に応じフォローアップ活動を実施する。 3-10 教員同士の情報交換を促進する仕組みを開発する。 4-1 校長を対象としてINSETに関する啓発活動を行う。 4-2 学校・州・本省レベルにおける運営管理能力強化のための研修を行う。 4-3 ニューズレター、回覧、ホームページ、メールマガジン等を活用してINSET活動に関する広報を行う。 4-4 プロジェクト活動の広報を目的とした理数科教育コンファレンスを開催する。 |