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日本のODAプロジェクト

ガーナ共和国 -Republic of Ghana-

技術協力
国際寄生虫対策西アフリカセンタープロジェクト
案件開始日 平成16年1月
案件終了予定日 平成20年12月



1.要請背景  1997年のデンバーサミット、1998年のバーミンガムサミットにおいて、橋本首相(当時)は、WHO及びG8諸国と協力して国際寄生虫対策のための国際協力の推進、アジアとアフリカでの寄生虫対策の拠点構築(タイ、ケニア、ガーナ)、人材育成、人的情報ネットワークの構築を提唱した。これを受けて、タイでは国際寄生虫対策アジアセンター(ACIPAC)、ケニアでは国際寄生虫対策東南アフリカセンター(ESACIPAC)が、それぞれ2000年、2001年に設立され、本格的な活動が開始されている。
  一方、ガーナ国では、企画調査員による事前調査を経て、2001年10月に周辺諸国8ヶ国の保健分野政策策定者を対象に、さらに2002年2~3月には第三国研修のスキームで政策策定者及びプログラムマネージャーを対象に、国際寄生虫対策に関する国際ワークショップを開催して、西アフリカ諸国の関係者の基本合意を図ってきた。後者のワークショップでは、プログラムマネージャーを対象に、計画立案・モニター・評価技術の移転を目的にPCMワークショップを実施した。これを踏まえ、西アフリカの国際寄生虫対策の準備事務局が設置され、第2次長期5ヵ年計画が現在策定中である。
ガーナでは、2001年から2003年まで我が国の協力により第三国研修が実施された。この3年間を準備期間とし、ガーナ及び周辺国の保健省、教育省、国際機関、NGOに対し、我が国が新たに進めようとする国際寄生虫対策の取り組みについて説明し、連携・協力の可能性について協議を重ねた。
2.協力活動内容 1-1.WACIPACのスタッフを確保し、センター運営のための技術移転を行う。
2-1.モデルプロジェクト運営のため、関係諸機関を巻き込んだ委員会を組織する。この活動の一環として、地域に根ざしたNGO(寄生虫対策協会)を草の根レベルで組織す る。
2-2.寄生虫対策のための視聴覚教材を作成し、試用の効果を評価する。
2-3.生徒の寄生虫罹患率、個人衛生に関する知識と行動様式などについて現状調査を行い、結果を現地に報告する。
2-4.駆虫、健康教育、トイレ・水道施設の供与などの対策をモデル地区内の学校において行う。
2-5.モデル地区内の人材養成を行う。(教師、検査技師、コミュニティボランティアなど)
2-6.モデル地区内に必要な施設を建設する。(検査室、トレーニング施設など)
2-7.設立したNGOと協力して、上記の活動をコミュニティの中にまで広げる。
2-8.同様の活動をしている他の機関と連携し、活動の効率化を図る。
2-9.周辺国の寄生虫対策の参考とするべく、上記の活動をまとめたパッケージプランを作成する。
3-1.二年に一度、周辺国政府の保健省及び教育省から政策決定者を招へいし、寄生虫対策を推進するためのワークショップを開催する。
3-2.毎年一回、周辺国政府の保健省及び教育省からプログラムマネージャーを招へいし、学校保健をベースにした寄生虫対策の実施について研修を行う。
3-3.プロジェクト後半において、準備の出来た周辺国の郡レベルの保健及び教育セクター責任者を招へいし、郡における実際の対策活動について研修を行う。
3-4.周辺国において、各国政府が学校保健・寄生虫対策を実施するための国内研修を開催するのを技術的に支援する。
3-5.国際研修を行うに当たり、関連した他の国際機関(WHO、世銀、ユニセフ等)と連携して協調した駆虫対策を行うように努める。
4-1.WACIPAC周辺国・関連国際機関・NGO・他のCIPACsとの情報共有を、ウェブサイト・メーリングリスト・データベース構築・文書及びCD-ROM配布な どによって行うことにより、WACIPACがネットワークのハブになる。
5-1.西アフリカ周辺国を巡回視察し、研修参加者の活動についてフォローアップしつつ、各国の学校保健・寄生虫対策活動の現状調査と必要な助言を行う。
5-2.各国における寄生虫対策・学校保健活動に関わるドナー間の活動調整を推進する。
5-3.関連した国際機関・他のCIPAC・NGO・研究機関・研修参加者との間で、学校保健をベースにした寄生虫対策を推進するためのワークショップを開催する。
6-1.周辺国における寄生虫罹患率・行動様式などの基礎調査を行うための技術的支援を行う。
6-2.周辺国における学校保健・寄生虫対策のための教材作成について技術的支援を行う。
6-3.周辺国における関連諸機関同士の活動連携の動きを支援する。
写真提供/JICA


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