平成18年12月8日
1.竣工式概要
平成18年11月28日、カブールにて平成16年度対アフガニスタン無償資金協力「学校建設計画(第1期)」の竣工式が開催された。同竣工式は、小菅駐アフガニスタン大使、アトマル・アフガニスタン教育大臣及びブラホイ国境部族問題大臣他の参加を得て盛大に開催された。
竣工式におけるスピーチの中で、アトマル大臣及びブラホイ大臣は、アフガニスタンにおける教育の拡充の必要性を訴え、我が国の貢献について感謝の言葉を述べた。また、小菅大使は、アフガニスタンの復興と発展、平和のためには教育の充実が肝要であることを強調し、我が国の支援によって建設された学校から巣立つ卒業生が、将来アフガニスタン社会の中で重要な役割を果たして欲しいとの希望を述べた。
竣工式の模様
竣工式の模様(アトマル・アフガニスタン教育大臣のスピーチ)
竣工式の模様(小菅アフガニスタン駐箚大使のスピーチ)
2.案件概要
アフガニスタンの初等教育就学者は予想を上回るペースで増加を続けており、大部分の学校で2部・3部制のカリキュラムを組んで対応してはいるが、ほとんどの校舎は児童・生徒の収容人数を大きく超過し過密状態となっているなど、教育需要に対するして教育施設の数や規模は圧倒的に不足している。例えば、住居の近くに学校がないために青空教室や改造した輸送コンテナーを教室として活用したり、民家を借りて授業を行ったり、タリバーン時代に子女への教育提供のために開設されたホームスクールを現在も継続している地域もある。
以上に鑑み、本件は協力対象地域において、校舎の新築、増築等を行うことにより児童に良好な学習環境を提供するとともに、1教室当たりの児童数の減少を図り学習環境の改善を図るものである。
●供与施設等:
カブール市2校、カブール県5校、カンダハル市4校の計11校を対象とする学校施設を建設。新設井戸施設、新設トイレの整備。学校家具の調達。