平成14年5月23日
- わが国政府および国連は,5月23日(木曜日)国連ハビタット(UN-HABITAT)が実施する「都市部において危機的状況にある若者への支援:若者の家」プロジェクトに対し,人間の安全保障基金を通じ,36万627.72ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは,ベトナム(ホーチミン市)およびカンボジア(バッタンバン市)において,15歳から19歳のストリートチルドレンおよび人身売買の犠牲となった若者に対し,保護施設「若者の家」で職業訓練や基礎教育を行い,若者が社会の一員として自立することを支援するものである。
- 本件プロジェクトの実施により,社会から阻害された若者が人間としての尊厳を復元すること,また都市部の犯罪と貧困の軽減に資することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金とは,1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり,現在までに総額189億円を拠出している。これまでも,この基金を通じ人間の生存,生活,尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。