平成21年3月16日
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我々、「水問題解決のための架け橋」というテーマの下での第5回世界水フォーラムの機会に2009年3月16日にイスタンブールに参集した国家、行政府及び国際機関の長は、水資源を持続可能な方法で開発・管理し、すべての人々にとって安全な水及び衛生へのアクセスを保証するための共通のヴィジョンと枠組を生み出すよう、すべての政府、国際機関その他の関係者に対して求める。
水は人間の生命や環境を維持し、また、人々、文化、経済を結びつける。水は全ての経済・社会開発、食料安全保障並びに貧困及び飢餓に終止符を打つことに不可欠なものである。また、ミレニアム開発目標とその他の国際的に合意された開発目標の達成にも不可欠である。
世界は、急速な人口増加、人の移動、制御されていない不健全な都市化、土地利用の変化、経済的拡張、貿易形態の変化、気候変動といった水資源に直接の悪影響を与える地球規模の大きな変化に直面している。この地球規模の変化は、水の利用可能性及び水質に対して深刻な脅威となっており、過剰取水を助長している。昨今の経済・金融危機も認識されるべきであり、そのような危機の統合水資源管理と水資源の便益に対する影響は早急に見極められるべきである。
水は、洪水、ハリケーン、干ばつを通じて経験されてきたとおり、生命及び生活を破壊する力も有しており、気候変動が、これらのそもそも悲惨な出来事を悪化させることが予想される。
水資源は、適切な能力、適切に設計・維持されたインフラなくてしは管理され得ない。したがって、これらの分野への投資は最優先されるべきである。
政府のあらゆるレベルでの多くの決定が、水に大きく影響すると共に依存している。しかし、その関連性はあまり認識されておらず、ほとんど対処されていない。
したがって、我々は、地球規模の水問題に対処し、地球規模の変化に水管理戦略を適応させるためには、新しい政策、適応戦略、地域で選出された行政官及び水利用者による効果的な貢献を伴った制度改革、国際的コミットメント、資金メカニズム、技術及びイノベーションを早急に必要としている。
我々は、成功のための鍵となる要素、すなわち、連帯、安全保障、適応、有益な対話、越境する水に関する隣国間の協力を念頭に置きつつ、迅速な行動をとるとの政治的意思を確認する。水資源管理のために、参加型、セクター間及び分野横断的なアプローチをもって協働することにより、世界は、水の多くの便益の共有を通じて、一層の繁栄と安定を達成することができ、またそうなるであろう。
これを達成するため、我々は、世界の水問題に対処するための地球規模の枠組を策定し、連帯、安全保障及び適応の達成に資する手段を実施するために、全ての国々に対し、努力に参加することを呼びかける。
我々、イスタンブールに参集した国家、行政府及び国際機関の長は、21世紀においてより持続的で水が安全である世界を創り出すことを誓約し、この課題に立ち向かうことに参加するよう全ての人々に求める。