平成19年6月
(1)小泉総理(当時)・スルタン皇太子会談(2006年4月6日、於東京)
日・サウジ間の投資の更なる促進のため、投資協定交渉の開始について一致。
(2)非公式協議(2006年5月22日、於リヤド)
日本側から外務省、経済産業省の関係者が、サウジ側からサウジアラビア総合投資院(SAGIA)の関係者がそれぞれ出席し、協定の基本的な考え方や条文案の内容、交渉の進め方等について意見交換を行った。
(3)第1回交渉(2006年10月5日~6日、於東京)
SAGIA関係者が来日し、日本側の各省庁関係者との間で、本協定交渉の枠組みについて認識を共有し、条文案の主要な条項に関する協議を行った。
(4)第2回交渉(2006年12月20日、於リヤド)
日本側の各省庁関係者がサウジを訪問し、SAGIA関係者との間で、条文案について議論を深めた。
(5)第3回交渉(2007年2月26日~28日、於東京)
SAGIA関係者が来日し、第2回会合に続き条文案の議論を行った。
(6)第4回交渉(2007年4月2日~3日、於リヤド)
日本側の各省庁関係者がサウジを訪問し、SAGIA関係者との間でこれまでの議論に基づき、双方の意見の調整を図った。
(7)安倍総理・アブドッラー国王、スルタン皇太子会談(2007年4月28日、於リヤド)
日・サウジ両国間のあらゆる分野におけるパートナーシップの強化の重要性につき認識を共有し、この目的のため投資協定交渉の早期妥結の重要性を強調した。
拡大傾向にある中東産油国の市場における日本の製品・サービス市場規模の確保、長期的なエネルギー安全保障の強化などの観点から、GCC(湾岸協力理事会)諸国との経済関係の強化は急務であり、我が国はFTA(自由貿易協定)交渉で先行するEU、中国等に劣後せぬよう昨年からGCCとのFTA交渉を開始している。
また、FTA交渉でカバーされない分野については、GCC各国との二国間の枠組みで取り組みを進めていく方針である。特に、石油依存型経済からの脱却及び外国投資の増加を強く指向するサウジアラビアとの間では、投資協定の締結により双方の投資の保護・促進を確実なものとし、日系企業による同国への進出を積極的に支援する狙いがある。