
IMFと地域金融取極(RFAs)の間の協力のための原則
(G20財務大臣・中央銀行総裁会議によって採択)
2011年10月15日
(英語版(PDF)
)
2010年11月,G20首脳は,G20財務大臣・中央銀行総裁に対し,「可能性のあるあらゆる分野でのRFAsとIMFの間の協調の改善の方策」を検討することを求めた。EU及びASEAN+3のG20メンバー国による貢献に基づき,作業部会は,協力のための以下の非拘束的で広範な原則を提案したい。また,IMFとの協調は,地域特有の状況とRFAsの特性を考慮するため,RFA毎に柔軟に調整されるべきである。
- RFAsとIMFの間の協力の強化は,よりよい危機予防,より効果的な危機対処に向けた前進となり,モラルハザードを減少させるであろう。RFAsとIMFの間の協力は,厳格で公平なサーベイランスを促し,地域的な及びグローバルな金融・通貨の安定性という共通の目標を促進すべきである。
- 協力は,地域の特性を柔軟に考慮し,各機関の役割,独立性,意思決定過程を尊重すべきである。
- RFAsとIMFの間の協力は,危機によって発動され得るものの,現在進行中の協調は,危機予防のための地域的な能力を構築する方法として促進されるべきである。
- 協力は,可能な限り早期に開始され,必要に応じて,開かれた情報共有及び共同ミッションを含むべきである。各機関が比較優位を有し,他の機関の専門性から恩恵を享受するであろうことは明らかである。特に,RFAsは,地域の状況をよりよく理解しており,IMFは,より高いグローバルなサーベイランス能力を有している。
- 融資条件の一貫性は,特に政策条件や金利に関する潜脱行為や融資制度のつまみ食いを防止するため,可能な限り求められるべきである。しかしながら,融資条件の調整(それが必要な場合には)やレビューの時期に関しては,一定の柔軟性は必要であろう。加えて,共同プログラム内の資金支援についての最終的な決定は,プログラムに参加する各機関によって行われるべきである。
- RFAsは,IMFの優先弁済権の地位を尊重しなければならない。
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