経済

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)
運営準備委員会第2回会合
(概要と評価)

平成21年7月1日

(写真) (写真)

1.概要

 6月29日及び30日、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の運営準備委員会第2回会合が、130か国以上の国の参加を得て、エジプトのシャルム・エル・シェイクにおいて開催された。同会合には、我が国代表として西村康稔外務大臣政務官他が出席した。

(1)署名式及び演説

 日本政府を代表し、西村康稔外務大臣政務官がIRENA設立のための文書であるIRENA憲章に署名。我が国のほか、米、豪など22か国が新たに署名し、署名国は136か国となった。
 次いで、ハイレベルセグメント・セッション「IRENAの今後に向けて」において、西村外務大臣政務官から概要以下のスピーチを行った。

(2)暫定事務局本部選挙

 事務局本部はアブダビ(アラブ首長国連邦)に設置することが決まった。また、ボン(独)にはテクノロジー・イノベーションセンターを、ウィーン(オーストリア)には国際協力リエゾン・オフィスを、それぞれホスト国の経費負担で設けることが決まった。

(3)暫定事務局長選挙

 投票の結果、仏のエレン・ペロス候補が当選した。

(4)会合

 28日に行われた行政委員会での事前討議や、同会合中に開催された非公式会合を踏まえ、暫定作業計画、2009年及び2010年予算試案、暫定財政規則、暫定職員規則、職員の派遣規則に関する文書が採択された。

(5)次回会合

 運営準備委員会第3回会合は、来年1月にアブダビでWorld Future Energy Summit(2010年1月18-21日)の前後で開催されることに決まった。

2.評価

(1)今次会合は、我が国を始め、米、豪などの主要国がIRENA憲章に署名し、IRENAの国際的普遍性が確保され、国際的な再生可能エネルギー開発・普及への取組を進める上で、大きなターニングポイントとなった。

(2)西村外務大臣政務官は署名後のスピーチの中で、我が国の再生可能エネルギー重視の姿勢や今後の取組を紹介するとともに、IRENAが再生可能エネルギーの開発・普及を進めていく上で、グローバルかつ効率的な機関にするために我が国が求めていくことを提案できたことは有意義であった。

(3)会合の合間に、西村政務官は、豪、アラブ首長国連邦、エジプト、仏、印、ギリシャ、ヨルダンの閣僚らと二国間会談を行い、これらの国々との友好協力関係の強化を図った。

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