みなさま こんにちは。
本日は私たちの、修了証書授与式のためにお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
私はバングラデシュの公務員で、カーンと申します。公務員研修参加者12名を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
日本は、世界経済と、国際政治の中で、とても大切な国です。世界中で日本の支援、ODA、投資はますます増えています。それで日本語も、私たちにとって大切な言葉になりました。
去年の10月に日本へ来て、約9カ月、国際交流基金関西国際センターで日本語を勉強しながら、日本の文化や経済や、日本の生活などについて学びました。
そしてたくさんの日本人と会って、友達になって、いろいろなすばらしい経験をすることができました。
まず、このコースで、私たちは、日本語の文法や、漢字やスピーチなどを勉強しました。先生方は毎日、いろいろなすばらしい教え方で、日本語を教えてくださいました。質問すると、先生方はいつも簡単な言葉で、わかりやすく説明してくださいました。このコースの内容と方法と、先生方の教え方は、とてもいいと思います。
また、私たちは、9カ月の間に、日本のいろいろな祭りを見たり、旅行に行ったりしました。例えば、だんじり祭りや、歌舞伎や相撲などを見たし、広島、京都、東京、神戸などいろいろな所へ行きました。そして、私たちは、日本の生活や、宗教や、文化を知ることができました。
それに、地域の方々にもいろいろお世話になりました。特に会話パートナーやホームビジット、ホームステイのおかげで、授業で勉強した日本語を練習することができました。また、センターの近くの方々は、よくセンターへ来ていろいろな所へ連れて行ってくれたり、いろいろなことを話してくれたりして、友達になりました。
本当に、地域の方々に、暖かく歓迎していただきました。
9カ月日本で勉強した経験から、私は、日本人はいつでも、だれでも、みんなとても親切だし、やさしいし、まじめな方々だ、ということがわかりました。
私たちが日本で9カ月、家族と離れて暮らすことができたのは、皆様の心のこもったサポートがあったからです。日本人の方々の、おもてなしの心と仕事への責任感が、私たちを支えてくれました。
また、このプログラムのおかげで、世界の33の国々の39人の外交官や、公務員が、お互いに友達になることができました。これは本当にすばらしい機会だったと思います。
最初は、私たちは自分の言葉と英語で話していましたが、今はちがいます。今では日本語でお互いに話すことができます。同じ言葉でcommunicationしながら、たくさんの時間をいっしょに過ごしました。私たちは日本語という言葉によって、心からの友情を築くことができたのです。
来週、私たちは、それぞれの国へ帰ります。しかし、どこへ行っても、日本、それに、国際交流基金関西国際センターを愛する心と、楽しかった思い出を、忘れずに持ち続けたいと思います。
実は、今でも、このコースのことを思い出すと、本当にかなしくなります。先生方や、センターのスタッフや、友達と一緒にいろいろ話したこと、教室で勉強したこと、食堂で食べたときのこと、そして旅行でいろいろなところへ行ったことを思い出します。
関西国際センターから見える海や山、そしてマーブルビーチの夕陽。いろいろなきれいな花、特に桜の美しさ。忘れません。
このコースの先生方と地域の方々の笑顔、そしておもてなしの心。これはけっして忘れることはないでしょう。
もうすぐ、私たちは日本の美しい思い出をいっぱい持って帰ります。国の友達に伝えたいことがたくさんあります。帰ったら、私たちの素晴らしい経験や思い出についていろいろな人に話します。私たちの国と日本の関係がますます良くなるように。
そのことが、私たち参加者の大切な役割だと思います。
最後に、日本と私たちの国の関係が末永くますます深まることを願って、私の挨拶を終わりたいと思います。
どうも有難うございました。