文化外交(海外広報・文化交流)

「全部自分でできました」
外交官を代表して
ラムグン・カッサワン(Lamngeun KHATSAVANG, Lao People's Democratic Republic

(写真)ラムグン・カッサワン

こんにちは。

みなさま本日は、私たちの修了証書授与式のためにわざわざおいでいただき、まことに有難うございます。

私はラムグンと申します。ラオスの外交官です。外交官27名を代表して、ひとことご挨拶させていただきます。

日本は世界中のさまざまな国のおもな貿易パートナーです。日本の電気製品や自動車などは、世界中の国々へ輸出されていて、どの国でも大変人気があります。また、日本はさまざまなかたちで私たちの国を支援してくれています。日本と世界の国々との関係がいろいろな面でだんだん深くなってきたいま、日本は国際的に大変重要な国になっています。それで、私たちの仕事に日本語がとても必要になりました。私たちは、この外交官公務員コースに参加することができて、とてもうれしかったです。

はじめて東京へ行ったとき、前に外交官公務員コースで勉強した先輩の話を聞きました。先輩は、このコースは仕事にとても役に立つと言いました。それを聞いて、私たちは日本語の勉強にますますやる気が出てきました。

はじめて日本へ来た時、私たちのほとんどは日本語がぜんぜん分かりませんでしたが、先生方は日本語を学ぶ最善の方法をいっしょに考えてくださいました。また、熱心に分かりやすく教えてくださいました。そしていつでも私たちの質問に喜んで答えてくださったので、私たちは日本語が話せるようになりました。先生方には本当にいろいろお世話になりました。心から感謝しています。

しかし、このプログラムの日本語の勉強は、まだ十分ではありません。日本語の文法と言葉はまだ少ししか勉強していませんから、私たちは国へ帰っても日本語の勉強を続けなければなりません。

関西国際センターでは、日本語の勉強のほかにも、日本の政治や経済や文化などについての講義を聞きました。また、外務省はもちろん、ほかにも財務省やJICAの本部などを訪問し、日本のODAと外交政策や国連と日本などについて聞きました。そこで私たちはとても大切な知識を得ることができました。

それから、私たちがクラスで学んだ日本語を練習するためには、いろいろなプログラムがありました。例えば、ホームステイやホームビジットをして、日本の社会や家庭の生活なども分かるようになりました。

また、自主研修旅行もありました。旅行の準備のために、私たちはいろいろ行きたいところを調べたり、乗り物の切符とホテルを予約したりしました。全部自分でできました。旅行をしている時、ときどき道や行き方が分からなくて、こまりましたが、親切な日本人が手伝ってくれて、安心しました。

そのほかに、私たちは、日本の伝統的な文化も経験することができました。例えば、日本の祭りや相撲を見たり、着物を着たりしました。そしてお茶やいけばなうや書道をやってみました。また、歌舞伎や能や狂言を見たり、神社やお寺や美術館などへ行ったりしました。特に歌舞伎は動きが面白くて、衣装もとても面白くてきれいでした。国へ帰ったら、私たちが経験した日本の伝統的な文化について、みんなに教えてあげるつもりです。

しかし、このプログラムで私たちが学んだのは日本の文化だけではありません。世界各国から来た私たちは、お互いの国の文化や、歴史など、いろいろ面白いことを教え合いました。そして、お互いの国について、もっと深く知ることができました。それは私たちの大切な文化交流経験でした。

日本での9カ月間の経験は一番大切な経験になりました。特に日本の伝統的な文化と素晴らしい自然はいつ、どこにいても忘れられない思い出になると思います。

ここで勉強したこと、日本の文化体験やいろいろな講義で得た知識や学んだ日本語は、日本との関係を進める私たちの仕事にとても役立つと思います。

最後にもう一度日本国外務省、国際国流基金関西国際センター、大阪府、田尻町の皆様に心より感謝を申し上げます。

簡単ですが、これを私のご挨拶とさせていただきます。またお会いしましょう。どうもありがとうございました。

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