1.イエメン・フレンズは,湾岸協力理事会(GCC)の移行計画及びその実施メカニズムに沿って,ハーディー大統領により進められている政治的移行プロセスに対し継続的かつ一致した国際社会の支持を表明した。
2.イエメン・フレンズは,2012年5月にリヤドで開催されたイエメン・フレンズ第3回閣僚会合以降の進展を歓迎した。
- 国民対話開催のための技術準備委員会の発足。
- 2012年9月にリヤドで開催されたイエメン・ドナー会合における64億ドルの支援プレッジ及びドナーとイエメン政府との間での「相互責任枠組」関する同意を含む成果。
- 軍及び治安機関の統合・再編に関する大統領決定。
政治
国民対話及び政治的移行
- イエメン政府は,11月15日から6カ月間にわたり国民対話を開催する旨説明した。イエメン政府は,政党,女性,若者,南部出身者,ホーシー・グループを含む可能な限り包括的な対話の確保にコミットした。
- イエメン・フレンズは,国連主導の国民対話支援を支持することで一致し,すべての当事者に対して国民対話に十分かつ積極的に参加するよう慫慂することを支持することを強調した。
- イエメン政府は,2013年後半に予定されている憲法改正国民投票の実施を促進するため,2012年10月までに有権者登録名簿作成等を完了させることにコミットした。
移行期の公正及び国民和解
- イエメン・フレンズは,政治的移行に対する移行期の公正の重要性を認識し,移行期の公正に関する法律を成立させ実施するとのイエメン政府のコミットメントを歓迎した。
経済
ドナーのコミットメントと実施
- イエメン・フレンズは,本日のフレンズ会合においてその他のドナーから表明された追加的な14.62億ドルの支援コミットメントを歓迎した。
- イエメン・フレンズは,イエメン政府が「相互責任枠組」に同意したことを歓迎し,イエメン政府が同枠組に規定されている諸政策を実施することを支援することに合意した。
人道主義
- イエメン・フレンズは,1000万人の人々が飢餓に瀕しているとの世界食糧計画(WFP)の評価を含めイエメンにおける危機的な人道状況を認識した。国連の人道支援アピールのうち3億ドルが未だ資金充当されていないことから,イエメン・フレンズはドナーに対しさらなる資金拠出を促した。
民間部門/雇用
- イエメン・フレンズは,イエメンの世界貿易機関(WTO)への加盟を歓迎し,イエメンが雇用機会創出のため外国投資を促進することを引き続き支援していくことで一致した。
治安
- イエメン・フレンズは,イエメンにおける現行の治安上の問題及びイエメン政府,国軍,警察による治安改善に向けたコミットメント等を認識した。
- イエメン・フレンズは,国軍の再編計画を2012年末までに策定しようとするイエメン政府の努力及びその意図を認識した。フレンズは,イエメン政府がアラビア半島のアル・カーイダや政治的移行を妨害しようとする者からの深刻な脅威に対処しつつ,そのような困難な努力が現在行われていることを認識した。
3.イエメン・フレンズは,イエメンの移行のため諸約束が迅速かつ十分に実施されることの緊急性及び重要性に留意した。イエメン・フレンズは,進展をレビューするため,2013年3月(場所は未定)に再度会合を開催することで一致した。