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日越首脳会談概要

平成22年4月13日

 4月12日、核セキュリティ・サミットに出席するためワシントンを訪問中の鳩山総理大臣は、同日午後2時10分頃(現地時間)から約40分間、ズン・ベトナム首相との間で日越首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。


1.原子力協力

 鳩山総理からは、先般自分(総理)の親書に対してすぐに返書を頂いて感謝すると述べた上で、日本はベトナムにおける原子力の開発に関心を有している、日本は高い技術をもっており、高い安全性にも評価を得ており、日本政府としてはベトナムを全面的に支援していきたい、戦略的パートナーシップに基づいて、我が国はベトナムの原子力導入について協力していく用意があるので、ズン首相が早期に日本を建設のパートナーに選ばれることを期待する、日越間の原子力協定の締結交渉も近いうちに行われると承知していると述べました。

 ズン首相からは、鳩山総理の原子力協力に関する発言に感謝し、日本の高い関心は承知しており、日本がこれまで行ってきた協力に感謝している、日本の高い安全性と技術を高く評価している、戦略的パートナーシップに基づいて日本の提案を真剣に検討していくと応えました。


2.経済協力

 ベトナムの南北高速鉄道建設計画について、ズン首相からは、日本がこれまで本案件について調査を行ってきたことに感謝すると述べた上で、ベトナムの国会がその投資政策を決定した後、ベトナムは日本の新幹線方式を導入することを検討する、その際にはプロジェクトの効率性を確保するため、日本から適切な資金の手当がなされることを期待すると述べました。

 鳩山総理からは、日本の新幹線は時間に正確であり安全性にも優れている、採算性の面等課題はあるものの、これを詳細に調査して、これを乗り越えるためによく相談していきたいと述べました。

 また、総理からは、2009年度のベトナムに対する我が国のODAは1,500億円以上となる見込みであり、ズン首相の重視する3つの大型プロジェクト(南北高速鉄道、南北高速道路及びホアラック・ハイテクパーク)についても重視している、こうした我が国のODAを有効且つ適正に使用して頂きたいと述べました。

 ズン首相からは、日本のODAを高く評価し感謝している、これを効率的・効果的に使用することを約束すると述べました。

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