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ライス米国国務長官による福田総理表敬等

平成20年2月27日

 2月27日、16時25分から約50分間、福田総理はライス米国務長官による表敬を受けたところ、その概要以下のとおり。

  1. 冒頭、福田総理より、ライス国務長官の訪日を歓迎する旨述べるとともに、先の福田総理の訪米後も日米関係は着実に進展しており、日米同盟強化に向け引き続き取り組んでいきたいと述べた。これに対しライス国務長官より、日米同盟は極めて重要である、またミサイル防衛における協力を進めていきたいと述べた。
  2. ライス国務長官より、先般沖縄で起きた事件は極めて遺憾であり申し訳なく、深刻に受け止めている、被害者の方とご家族のことを心配している、再発防止に向けて最大限努力したい旨述べた。これに対し福田総理より、今般の事件は深刻に受け止めなければならない問題である、ライス国務長官のご発言を日本国民に伝えたいと思う、再発防止のため、日米で協力していきたいと述べた。
  3. テロとの闘いについては、福田総理より、先月、補給支援特措法を成立させ、21日、補給活動支援を再開したことを説明したのに対し、ライス国務長官より、困難な状況を乗り越え、日本が補給活動支援を再開されたことを歓迎する、日本の活動はインド洋で各国が行う海上阻止行動にとって不可欠であるし、またこの海上阻止行動は国際社会全体の安全の確保のために極めて重要であると述べた。
  4. 東アジア情勢について双方は、拉致問題や核問題を含む北朝鮮をめぐる諸懸案の解決に向け、日米で引き続き協力していくことで一致した。また福田総理より、アジアにおける米国のプレゼンスは極めて重要であり、その観点から、今般の貴長官の韓国、中国、日本への訪問を歓迎したい、また日米韓での連携なども重要であると述べた。
  5. グローバルな課題について、総理より、気候変動については地球温暖化は待ったなしの課題である、北海道洞爺湖サミットも念頭に日米で連携して取り組んでいきたい旨述べたのに対し、ライス国務長官より、気候変動問題への対処においては、経済成長とのバランスが重要である、また日米の連携は極めて重要であり緊密に連絡をとっていきたいと述べた。またライス国務長官より、G8においてアフリカを取り上げられることを喜ばしく思う旨述べた。双方は、TICAD ⅣやG8をも念頭に、アフリカ開発についても協力していくことで一致した。
  6. 同27日17時15分頃よりライス国務長官による町村官房長官表敬が行われ、日米同盟、沖縄における事件、テロとの闘い、北朝鮮問題、気候変動に関し、上記の総理表敬と同様のやりとりが行われた。
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