
アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
クリントン国務長官による麻生総理表敬及び総理主催夕食会について
平成21年2月17日

(写真提供:内閣広報室)
17日、麻生総理は、クリントン国務長官による表敬(午後7時20分から約40分間)を受けると共に、引き続き、夕食会(午後8時から約1時間10分間)を主催したところ、概要以下のとおりです。
- 冒頭、麻生総理より、クリントン国務長官の今次訪日は、オバマ政権の対日重視姿勢を示すものであり、歓迎する旨、日米同盟は日本外交の要であり、オバマ大統領、貴長官と手を携え、この同盟関係を一層強化したい旨述べました。これに対し、クリントン国務長官より、日米同盟は、アジア太平洋地域の平和と繁栄の礎であり、同盟関係の一層の強化に励みたい旨述べました。
また、麻生総理から、オバマ大統領からのご招待に感謝する、国内の手続きを得た上で、訪米して首脳会談を行いたいと思っており、このことを大統領にもお伝え頂きたい旨述べたのに対し、クリントン国務長官より、オバマ大統領も貴総理と早急に会談したいと考えている旨述べました。
更に、麻生総理より、今後とも、日米安保体制の強化に向けて米国と協力したい旨述べました。また、クリントン国務長官より、在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定の署名は象徴的な意義を有するものであると述べました。
- アジア太平洋地域情勢に関し、麻生総理より、同地域に普遍的価値を根付かせ、自由で繁栄した、安定的・予見可能な地域を築いていくことは日米両国の利益であり、かつ責務である旨述べ、クリントン国務長官との間で、東アジアの諸課題には日米同盟を基軸として対処していくことで一致しました。
また、北朝鮮問題に関しては、麻生総理より、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決が重要であるとの我が国の考えを説明し、日米で緊密に連携していくことで一致しました。拉致問題に関し、麻生総理より、早期解決に向け引き続き協力を得たいと述べたのに対し、クリントン国務長官より、拉致被害者御家族との面談に言及しつつ、日米の連携の重要性につき述べました。
更に、中国に関して、中国が国際社会の中で建設的役割を果たしていくことを期待しており、気候変動問題等についても中国をエンゲージしていくことが日米両国の共通の利益である点で一致しました。
更に、麻生総理より、明18日にロシア(サハリン)を訪問し、日露首脳会談を実施する予定であることを説明しました。
また、ミャンマーについても意見交換を行いました。
- 気候変動・エネルギー、国際保健などのグローバルな課題に関しても、日米で協力して対処していくことで一致しました。特に、気候変動に関しては、日米で緊密に協議していくことで一致しました。
- また、アフリカ開発やイランといった問題について協力して取り組むことで一致しました。