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日・ウルグアイ首脳会談
平成21年12月14日
(写真提供:内閣広報室)
- 鳩山内閣総理大臣は、12月14日(月曜日)14時20分から約50分間、総理官邸において、実務訪問賓客として来日中のバスケス・ウルグアイ大統領と会談しました。
- 鳩山総理より、バスケス大統領の訪日に心から歓迎の意を表し、先般の大統領選挙における与党の勝利に祝意を表明すると共に、ウルグアイが来年のサッカー・ワールドカップの最後の出場枠を見事勝ち取ったことにも祝意を表しました。また、ウルグアイは、南米の中でも高い文化・教育水準を誇り、バスケス大統領の下で情報通信等の分野で先駆的な取組を行っていることを評価している旨伝えました。
これに対し、バスケス大統領より、訪日招待への深謝が表明されると共に、両国は伝統的に友好関係にあり、ウルグアイでの日系人の活躍等人的交流分野に加え、国際場裡においても協力関係が進んでいる旨述べ、とりわけ日本による医療分野を含め、科学技術協力に謝意が表明されました。
- バスケス大統領より、ウルグアイとしては環境保全を重視しており、本日交換公文の署名が行われた太陽光発電の分野を含め、風力、バイオマス発電等の再生可能エネルギーの利用を図っていきたい旨述べました。これに対し、鳩山総理より、現在気候変動枠組条約締約国会議(COP15)が開かれているが、お互いの協力の下に是非成功に導いていきたい、ウルグアイは途上国も先進国も大きな義務を負っているという立場だと承知するが、地球を守るために大いに協力していきたい旨述べました。これに対し、バスケス大統領より、全面的に賛同の意が示され、先進国のみならず、途上国も自らの責任を負っており、環境保護のために資金の提供を求めるのみではなく、自らが環境保護のために行動することが重要だとの認識が示されるとともに、再生可能エネルギーの利用を含め、この分野での協力関係を深めていきたい旨述べました。
- バスケス大統領より、日本との貿易・投資関係の促進に期待が表明されるとともに、ウルグアイ産牛肉の対日輸出につき、ウルグアイは口蹄疫ワクチン接種清浄国であり、牛肉の品質管理をしっかり行っているとして、日本から専門家を派遣してウルグアイの状況を確認してほしい旨述べました。これに対し、鳩山総理より、両国の経済関係はそのポテンシャルに比較して低いレベルにとどまっており、まずは互いを知ることによって、ウィン・ウィンの関係を築いていきたい、今般、バスケス大統領の出席の下で、「ウルグアイ貿易投資促進セミナー」が成功裏に開催されたことは互いに未来を指し示すものとなったと思う旨述べました。また、牛肉の対日輸出については、両国の家畜衛生当局間で技術的な観点から協議を行っていくことが重要との考えを示しました。