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日英首脳会談について

平成21年9月22日

 9月22日(火曜日)午後10時10分より約30分間、国連本部内にて、鳩山内閣総理大臣は、ブラウン英首相と日英首脳会談を行ったところ、その概要以下のとおり。

 冒頭ブラウン首相より総選挙での勝利への祝意が表明され、鳩山総理より就任直後にいただいた電話に謝意を表明した。

 来るピッツバーグでの首脳会合につき、ブラウン首相より、G20議長国として、世界経済の運営に当たっては現下の不況からの脱却のみならず、持続的成長を確保するための協調体制を確保し、参加国それぞれが出来ることを考える必要がある旨述べた。これに対し鳩山総理より、わが国としても今後外需に頼りすぎないよう内需を刺激する政策をとっていきたい旨述べ、ブラウン首相は、今こそ行動する時であり、首脳会合のコミュニケの文言を強力なものとしていきたい旨応じた。

 アフガニスタン支援、就中インド洋における給油活動につき、ブラウン首相より鳩山総理の見解を質したのに対し、鳩山総理より、わが国としてはアフガンの将来にとって日本が最良の貢献をするにはいかなる形がよいのか考えていく旨述べ、その一例として、タリバン兵士の社会復帰のために職業訓練を行い、右により兵士達に安定と幸せを与え、ひいてはアフガン全体を平和にするという道も考えられる旨述べた。これに対しブラウン首相より、英国としてもアフガンが安定することが重要と考えており、本件については引き続き議論させていただきたい旨述べ、鳩山総理より日英が協力してアフガン問題に取組むことの意義を改めて認識した旨応じた。

 ミャンマー情勢に関し、ブラウン首相より日本政府の直近の声明を評価する旨述べたのに対し、鳩山総理より、アウン・サン・スーチー女史が一日も早く解放されることを願っている旨述べ、今後国際社会としてとるべき対応に関するブラウン首相の見解を質した。これに対しブラウン首相より、ミャンマー政府との対話に向けた国連事務総長の努力を支援していくべきであり、中国及びインドにもより真剣に取組んでもらう必要がある旨述べた。

 気候変動に関し、ブラウン首相より、鳩山総理が踏み出された大きなステップを賞賛する、自分は1000億ドルの資金支援を提案しており今後各国の提案とも摺り合わせていきたい旨述べたのに対し、鳩山総理より、自分も本日の演説において資金提供をこれまで以上に実施する用意があることを述べ、「鳩山イニシアティブ」としてそのための四つの原則を提示したところである、貴首相の提案についても詳細を教示いただき検討していきたい旨述べた。

 英国へ進出している日本企業につき、ブラウン首相より、素晴らしい企業ばかりであり、雇用やマネージメント面で英国に大変に貢献してもらっている旨述べるとともに、鳩山総理の訪英を招請したのに対し、鳩山総理より、早期に訪英できれば嬉しい、政治体制についても今後とも参考にさせていただきたい旨述べ会談を了した。

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