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英国皇太子殿下の訪日(概要)
平成20年11月4日
10月27日(月曜日)から10月31日(金曜日)まで、英国皇太子殿下及びコーンウォール公爵夫人は公賓として我が国を公式訪問したところ、訪日の概要は以下のとおり。
【ポイント】
- 英国皇太子殿下にとって、1990年の即位の礼参列の際の訪日以来、18年ぶり4回目の訪日。コーンウォール公爵夫人にとっては初訪日。
- 本年は日英外交関係開設150周年の記念すべき年であり、英国皇太子殿下及びコーンウォール公爵夫人の訪日は、両国関係の一層の深化に資するものとなった。
- 前回の訪日時に実現しなかった地方視察を重視し、奈良県及び長野県をご訪問。奈良県では、文化遺産と先端技術を、長野県では環境をテーマに持続可能な森の活動に関する地域プロジェクトを視察した。
- 滞在中、天皇皇后両陛下との御夕食、皇太子同妃両殿下との御夕食に出席された他、麻生総理夫妻との会談を実施した。
1.主な日程
10月27日(月曜日)
10月28日(火曜日)
- 慶応義塾大学訪問(最先端技術及び国際的なコラボレーションによるデジタルアートの視察、歌舞伎及び剣道演武の鑑賞)
- 「UK-JAPAN2008」レセプション出席
- 日本科学未来館訪問(皇太子殿下のみ。宇宙探査展示、熱帯雨林の崩壊等森林再生の映像の視察等を行った他、気候変動に関する「イノベーションと保全」と題する演説を実施)
10月29日(水曜日)
- 奈良訪問(東大寺、正倉院修補、なら工藝館、天理市のシャープ研究開発センター(皇太子殿下のみ)、大阪府公館で英国の学校とのリンク・プロジェクト関係者、児童・生徒と交流)
- 麻生総理夫妻との会談
10月30日(木曜日)
- 長野訪問(皇太子殿下のみ。高円宮妃殿下が同行し、アファンの森、黒姫和漢薬研究所の視察、有機農業従事者との懇談)
- 聖路加病院小児病棟の視察(コーンウォール公爵夫人のみ)
10月31日(金曜日)
2.概要
(1)英国皇太子殿下夫妻は、滞在中、天皇皇后両陛下との御夕食、皇太子殿下同妃両殿下との御夕食、麻生総理夫妻との会談を行った他、日英外交関係開設150周年記念行事に出席し、河野衆議院議長、中曽根外務大臣、河村官房長官、西村外務大臣政務官等と言葉を交わした。また、英国皇太子殿下は日本科学未来館で、気候変動問題に関するスピーチを行った。
(2)麻生総理との会談
麻生総理から日英外交関係開設150周年の記念すべき年における英国皇太子殿下及びコーンウォール公爵夫人の訪日に歓迎の意を表明し、英国皇太子殿下より、英日間の交流が緊密であることを嬉しく思う、英日関係が今後も一層発展することを期待するとの話があった。この他、英国皇太子殿下より、森林保全の重要性にも言及し、総理より気候変動の分野で英国とともにリーダーシップを発揮し対応していきたいとの話があった。本件会談は終始なごやかな雰囲気で行われた。
(3)また前回1990年の訪日で実現しなかった地方訪問については、奈良、長野を訪問。奈良では伝統工芸及び液晶等先端技術を視察され、長野では、持続可能な森の活動に関する地域プロジェクトを視察された他、地元の有機農場従事者と面会する等、精力的に日程をこなした。