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2011年11月28日,ロンドンにおいて,日英科学技術協力協定の下で,第8回日英科学技術協力合同委員会が開催された。
合同委員会は,渡部和男日本国外務省科学技術協力担当大使及びジョン・ベディントン英国政府主席科学顧問を共同議長とし,相澤益男日本国内閣府総合科学技術会議議員,日本国及び英国の政府並びに研究機関からの多くの代表が出席した。
合同委員会は,多数の分野について議論し,科学技術政策,国際協力及び関連の問題について意見交換を行った。合同委員会は,環境・エネルギー,学生及び研究者の流動性,産学連携,緊急時への備え,科学コミュニケーション及び大型施設といった分野について詳細に議論を行った。
合同委員会は,日英研究機関間,研究所間及び大学間で現在実施されている有益な研究協力の概要についての多数のプレゼンテーションを聞き,これらの研究の高いレベルと質に満足の意を示した。合同委員会は,日英機関間で過去数年間にわたって多数の協力が確立され,これら機関が両国の利益のために今後の協力推進に大いに貢献するであろうことに留意した。この文脈において,合同委員会は,健康科学分野での協力を行うことを発表し,英国医学研究会議と科学技術振興機構に対し,早期に共同研究交流プログラムを立上げるための正式な了解覚書を定めるよう要請した。
今後の協力分野についても議論され,両国は既存の研究をさらに発展させるとともに,エネルギー,環境,気候変動及び高齢化社会といった地球規模課題の主要課題を扱う新たな分野へと協力を拡大する可能性を探究する意向を表明した。協力の可能性がある新たな分野は,これらのトピックのために開催される専門家会合とスコーピング・ワークショップによってさらに議論され特定されることとなる。
次回合同委員会を日本において開催することが提案され,会合の具体的な日付は,外交ルートを通じて調整されることとなった。