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平成20年5月28日
28日午前、高村外務大臣とオンド・ビレ外務・国際協力・仏語圏赤道ギニア大臣、ンティセゼラナ・ブルンジ第二副大統領、ケルティ・スーダン外務担当国務大臣との閣僚級二国間会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり。
(1)冒頭、高村大臣より、2006年10月以来の訪日を歓迎する、赤道ギニアにおける民主化プロセスの確実な進展を評価する、赤道ギニアにおける投資環境の一層の改善に期待する旨述べた。
(2)赤道ギニア外務省職員の日本語研修につき、オンド・ビレ大臣より、謝意が表明され、更なる継続につき協力をお願いしたい旨の発言があった。これに対し、高村大臣より、本件は重要であり、積極的に検討したい旨応答した。また、オンド・ビレ大臣より、日本の民間企業による投資促進および二国間の協力に係る包括的な枠組み協定の策定につき期待が表明されたところ、高村大臣より、人材育成を含めた具体的な協力を進めながら、包括的な協力のあり方を検討したい旨応答した。
(3)高村大臣より、赤道ギニアが現実的観点から国連改革の議論を主導することに期待する旨述べた。
(1)冒頭、高村大臣より、ンティセゼラナ副大統領の訪日を歓迎するとともに、民主化を含む平和の定着に向けたブルンジの努力を評価する旨述べた。これに対し、ンティセゼラナ副大統領より、道路整備を含めた公共交通の整備、医療整備、食糧増産にかかる協力に期待する旨の発言があった。また、高村大臣より、公共交通については、技術協力の実施を決定し、さらにバスの供与を行うための調査を行う予定である、首都の医療整備具体化のため、技術協力に加え、無償資金協力による医療器材供与のための調査を行う旨述べた。
(2)ンティセゼラナ副大統領より、ブルンジにおける妊婦及び5歳以下の子供に対する医療無料化政策につき紹介があったところ、高村大臣より、我が国としても母子の健康を重視している、母子手帳を含めどのような支援が可能か検討したい旨応答した。また、ンティセゼラナ副大統領より、我が国民間企業による投資促進に対する期待が表明された。
(3)高村大臣より、世界税関機構(WCO)事務局長選挙、国際刑事裁判所(ICC)裁判官通常選挙における支持を要請したほか、世界スカウトジャンボリー開催国の決定に係る我が国の立候補に対する支持を要請したところ、ンティセゼラナ副大統領より、良好な日・ブルンジ関係に鑑み、支持できる旨の発言があった。
(1)冒頭、高村大臣より、スーダンのダルフール問題解決に向けた前向きな姿勢を評価する、UNAMIDの早期完全展開、交渉再開に向けた反政府勢力との関係構築につき一層の努力を要請する、スーダンとチャドとの外交関係断絶を深く憂慮する、スーダンの最大限の自制とチャドとの対話継続を要請する旨述べた。これに対し、ケルティ大臣より、スーダンに対する日本の支援に感謝する、スーダン人民が日本による貢献を目にするためにも、国際機関を通じた支援のみならず、スーダンに対する二国間の直接支援を期待する旨の発言があった。
(2)南北包括的和平合意(CPA)の履行につき、高村大臣より、南北が一層の相互信頼醸成に努めるべきである、CPA上の重要行事につき、スーダンの誠実な対応を期待する旨述べたところ、ケルティ大臣より、CPAの履行の遅れを指摘する向きもあるが、着実に前進している、逆に、南北間の信頼醸成を弱めるような動きを抑制するために、日本からも支援を期待する旨の発言があった。
(3)ダルフールについては、ケルティ大臣より、ダルフール和平合意非署名派及び外国の介入に対する懸念が表明されたところ、高村大臣より、ダルフール問題の進展およびスーダン全体の治安の改善によって、二国間の支援が容易になる点を強調した。
(4)高村大臣より、世界税関機構(WCO)事務局長選挙における支持を要請したほか、世界スカウトジャンボリー開催国の決定に係る我が国の立候補に対する支持を要請した。