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日・ケニア外相会談

平成20年5月27日


 高村外務大臣は、27日13時より25分間、ウェタングラ・ケニア外務大臣と会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1.二国間関係全般

 高村大臣より、先般、連立政権が発足し新生ケニアとして再出発したことに祝意を表するとともに、ケニア代表団のTIVADIVへの参加に感謝する、TICADIVの議論の成果を7月の北海道洞爺湖サミットにおける議論に反映させていく旨述べた。

 ウェタングラ大臣より、日本はケニアにとって重要な戦略的パートナーであり、国際機関選挙などで相互に支持している仲である旨述べた。

2.気候変動

 高村大臣より、横浜宣言を通じた「クールアース推進構想」の支持に感謝する旨述べたところ、ウェタングラ大臣より、ナイロビには国連環境計画(UNEP)事務局があり、日本のクールアース・パートナーシップも支持している旨述べた。

3.経済協力

 ウェタングラ大臣より、海上安全保障、エネルギーセクター、道路インフラ、食料支援、国内避難民支援の各分野での支援の期待が表明された。

 高村大臣より、今後の日本の方針として、アフリカ向けODAを増大させ、2012年に日本の対アフリカODAを倍増させることを表明した。また、ケニアについては、我が国は新たに約7億円にのぼる食糧援助を決定したところであり、その他ナイロビ環状道路(ミッシングリンク)については調査団を近々派遣すること、地方上水道計画についても調査団派遣を準備していることを伝えた。

4.国連改革

 ウェタングラ大臣より、国連は世界の現状を反映しておらず、特に安保理に関しては、アフリカは総会で最大の勢力であり、安保理での議論の7割はアフリカに関するものであるところ、傍観者であることは受け入れられない、国連改革で日本と協力していきたい旨述べた。

 高村大臣より、安保理改革に関する政府間交渉への積極的な参加を要請した。

5.野口英世賞

 高村大臣より、ケニアのウェレ女史の受賞に祝意を表するとともに、我が国として同女史が推進するHIV/エイズ対策にも寄与していきたい旨述べたところ、ウェタングラ大臣より、ウェレ女史の受賞はすばらしい、大統領も喜んでいる旨述べた。

6.支持要請

 高村大臣より、オリンピックの東京招致、世界税関機構(WCO)事務局長選挙、国際刑事裁判所(ICC)裁判官通常選挙、世界スカウトジャンボリー開催国への支持を要請したところ、ウェタングラ大臣より、いずれも検討して後ほどご連絡したいが、ケニアと日本は相互に支持しあう仲である、オリンピックとスカウトジャンボリーについては、ケニアは立候補していないので支持できると思う旨の発言があった。

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