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日・レソト首脳会談、日・チュニジア首脳会談、日・アンゴラ首脳会談

平成20年5月29日

 29日午前、福田総理とモシシリ・レソト首相、ガンヌーシ・チュニジア首相、ディアス・ドス・サントス・アンゴラ首相との二国間首脳会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり。

1.モシシリ・レソト首相(11時02分-11時27分)

(1)冒頭、福田総理より、「元気なアフリカ」のための取組を具体的に打ち出したく、その成果を北海道洞爺湖サミットの議論に反映させていきたい旨述べた。これに対しモシシリ首相より、TICAD IVの開催準備がアフリカ諸国の意を十分に汲んだ形で実施されたことに謝意を表明すると共に、日本による支援がアフリカを確実に前向きに変えていくであろうと述べた。

(2)モシシリ首相より、アフリカ諸国は環境問題に対し、真剣に取り組む必要があると述べつつ、日本がクールアース・パートナーシップで具体的な金額にコミットしたことを評価すると共に、食糧援助、教育分野における支援を要請した。これに対し、福田総理より、気候変動に加え、感染症など一国内にとどまらないグローバルな問題は地球全体に影響を及ぼすことから、日本政府も協力していきたいと述べた。

(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、レソトの政府間交渉への積極的な参加を期待している旨述べたところ、モシシリ首相より、日本の常任理事国入りに対するレソトの支持を再確認したい旨述べた。

2.ガンヌーシ・チュニジア首相(11時29分-11時49分)

(1)冒頭、ガンヌーシ首相より、我が国のチュニジアに対する協力に謝意が表されるとともに、日・チュニジア関係の強化・多様化を進めたい、大学間交流を進めたい旨述べた。

(2)これに対し、福田総理より、我が国としても受け入れ留学生を増やしていきたい、アフリカ事情に明るく、サハラ諸国への支援を進めているチュニジアから、対アフリカ支援に関する助言を頂きたい旨述べた。

(3)ガンヌーシ首相からは、サブサハラ諸国に関する経験を日本と共有する用意がある、大きな優先分野として、農業生産性の向上、保健衛生環境の改善、環境保全、教育の強化が挙げられる、それらの経験を共有する過程で日本から支援を頂きたい旨述べた。

(4)福田総理より、チュニジアの外交手腕は日本にとっても手本であり、リビアとの国境問題の解決は見習うべきものがある旨述べた。

(5)ガンヌーシ首相より、ベン・アリ大統領からのメッセージとして、総理のチュニジア訪問の要請がなされるとともに、安保理改革に関して日本の常任理事国入りを支持する旨述べた。

3.ドス・サントス・アンゴラ首相(11時51分-12時11分)

(1)冒頭、ドス・サントス・アンゴラ首相より、TICAD IVは大変な成功である、非常な盛況で感激した旨述べた。

(2)福田総理より、アフリカ自身による「平和の定着」に向けた努力を高く評価している、アンゴラでは本年議会選挙を、来年は大統領選挙を実施予定と承知しており、民主化進展への大きな一歩と注視している旨述べた後、経団連がアンゴラを官民連携のモデル国とすることを提案しており、今後、日アンゴラ経済関係が進展することを期待する旨述べた。

(3)ドス・サントス首相より、TICAD IVの大成功に祝意を述べた後、アンゴラにとって日本は非常に特別なパートナーである、日本企業が油田やガス田への関心を示しており、日本からの投資が入ることを期待する旨述べた。

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