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日・コモロ首脳会談、日・モーリタニア首脳会談、日・シエラレオネ首脳会談、ブルンジ第二副大統領による福田総理大臣表敬

平成20年5月29日

 29日午前、福田総理とサンビ・コモロ大統領、アブダライ・モーリタニア大統領、コロマ・シエラレオネ大統領、ンティセゼラナ・ブルンジ第二副大統領との二国間首脳会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり(ンティセゼラナ・ブルンジ第二副大統領については表敬)。

1.サンビ・コモロ大統領(9時02分-9時26分)

(1)冒頭、福田総理より、アフリカの成長の加速化を図りたいとの思いでこの会議を実施したが、既に成長し始めたアフリカを一層活発化することにつながるよう期待している旨述べたところ、サンビ大統領より、今次会議はよく組織され、内容も充実しており既に成功している旨述べた。

(2)サンビ大統領より、以前は様々な分野で日本に支援を頂いたが、ここ数年途絶えていたので是非再開して頂きたい、特に食糧支援、また、コモロはミレニアム・ビレッジ構想の対象になっているので日本の支援をお願いしたい旨述べた。これに対し福田総理より、サンビ大統領就任以来、安定・発展の兆しが見えてきたので経済協力についても再開していきたい、まずはコモロのニーズを把握したく、在マダガスカルの日本大使に指示しておくので、状況を説明して欲しい旨述べた。

(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、是非コモロの政府間交渉への積極的な参加を期待している旨述べたところ、サンビ大統領より、自分は日本を支持している旨述べた。

2.アブダライ・モーリタニア大統領(9時27分-9時42分)

(1)冒頭、アブダライ大統領より、TICAD IVの成功に対する祝意と共に、日・アフリカ関係がますます実質的な関係になってきているとの印象を披瀝しつつ、水、教育、漁業など過去の支援に感謝すると共に、今後の支援として鉱物資源開発での協力、東部給水事業、及び民間投資の促進を要請したところ、福田総理より、鉱物資源開発については何ができるか検討したいので我が方大使とよく協議して欲しい、また東部給水案件には既に要請書を受領し、検討中である、いずれにせよモーリタニアとの協力関係を強化していきたいと述べた。これに対し、アブダライ大統領より、深甚なる謝意表明があった。

(2)福田総理より、民主的に実施された選挙によりアブダライ大統領が選出されたことを民主化の証として評価すると共に、明年1月の日本大使館新設を伝達したところ、アブダライ大統領より謝意の表明があると共に、日本の民主化の経験、経済成長の経験に学んで行きたい旨述べた。

(3)国連安保理改革に関し、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、モーリタニアの政府間交渉への積極的な参加を期待している旨述べたところ、アブダライ大統領より、交渉に積極的に参加するよう、また、日本代表団と協議するよう部下に指示する旨の発言があった。

3.コロマ・シエラレオネ大統領(9時44分-10時00分)

(1)冒頭、福田総理より、近年のアフリカの変化に触れつつ、アフリカの更なる発展に貢献したい、また、「平和の定着」を重視し、国連平和構築委員会(PBC)議長を務める国として、昨今のシエラネオネの取組を高く評価したところ、コロマ大統領より、PBCにおける貢献、民主主義確立への貢献、JICAを通じた協力等の日本の貢献に対し、深甚なる謝意の表明があった。

(2)コロマ大統領より、昨年7月の大統領選挙ではかつてないレベルでの民主的選挙が行われたこともあり、現政権に対する国民の期待は極めて高く、この期待に如何に応えていくかが課題である旨述べつつ、農業分野、電力分野、鉱物資源開発における支援を要請した。これに対し福田総理より、電力分野ではフリータウンでの発電設備計画への無償資金協力の合意した旨伝達すると共に、食糧支援についても前向きに検討する旨述べた。他の案件については在ガーナ大使と相談するよう求めた。

(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、シエラレオネはC10の議長国であることもあり、コロマ大統領のリーダーシップを発揮していただき、現実的な観点から議論を主導していただきたいと述べたところ、コロマ大統領より、C10での会合では様々なアフリカの提案はあると思うが、日本の提案については好意的に対応したい旨述べた。

4.ンティセゼラナ・ブルンジ第二副大統領(表敬)(10時12分-10時24分)

(1)冒頭、福田総理より、ブルンジは過去に起きた混乱の後、安定に向かっており、大事な時期にあるが、今後本格的な発展に向けて努力して欲しい、PBC議長国として支援していく旨述べた。

(2)ンティセゼラナ副大統領より、過去の日本の支援に対する謝意の表明と共に、今後はバス等公共交通分野での協力を要請したところ、福田総理より、今後よく相談して頂きたいと述べた。福田総理より、昨今のブルンジにおける食糧問題について問うたところ、ンティセゼラナ副大統領より、農業の生産性が低いため食糧不足がおきており、深刻な問題となっている旨述べた。

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