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平成20年5月28日
28日午後、福田総理とムセヴェニ・ウガンダ大統領、ミッシェル・セーシェル大統領、ムワナワサ・ザンビア大統領との二国間首脳会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり。
(1)冒頭、福田総理より、「元気なアフリカ」のための取組を具体的に打ち出したく、その成果を北海道洞爺湖サミットの議論に反映させていきたい旨述べた。また、アフリカ全体の雰囲気が変わってきており、徐々に安定を達成し、各自が発展への希望を抱いているように感じられる旨述べた。
(2)ムセヴェニ大統領より、福田総理の意見に同意すると述べつつ、アフリカ諸国は過去に国営化を進めるなど誤りを犯したが、今ではアフリカ全体に民間経済が広がっており、民間投資の安全が確保されているとして、健全な経済成長を確保していくためにも製造業を中心とした日本からの民間投資、及びインフラ整備に関する支援を要請したい、また、人材育成は進んでいるが、職がないため頭脳流出が続いており、ITなどの知的産業の投資についても要請したい旨述べた。これに対し、福田総理より、ウガンダについては地域の平和や安定に貢献し、HIV対策や貧困削減を進めており、高く評価している、今後もウガンダの発展につきムセヴェニ大統領の手腕に強く期待しており、我が国もできることは行っていきたいと述べつつ、ナイル架橋整備に関する協力、地方電化に関する無償資金協力の決定について伝達した。
(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、是非ウガンダが現実的観点から議論を主導することを期待している旨述べたところ、ムセヴェニ大統領より、自分は日本を支持している旨述べた。
(1)冒頭、ミッシェル大統領より、過去30年に亘る水産分野のインフラ整備等我が国の支援に関する謝意表明があった。
(2)国連安保理改革に関し、ミッシェル大統領より日本の立場を支持する旨の発言があり、福田総理より謝意の表明があった。
(1)福田総理より、地域の平和と安定へのザンビアの積極的な貢献及び「良き統治」の実現に向けた種々の政治改革を賞賛すると共に、アフリカが変わりつつあるとの認識を示したところ、ムワナワサ大統領より、アフリカの新たな指導者が経済発展を追求し、自由化を進めている点が最も大きく変わった点であると述べた。
(2)ムワナワサ大統領より、日本による種々の支援、特に投資環境整備促進に関する南南協力(通称「希望の三角形」)の実施に関して謝意を表明すると共に、投資誘致、技術移転等に関する経済特区の設置への支援を要請したところ、福田総理より、何ができるか検討してみたいと述べた。
(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的成果を得たいと考えているので、ザンビアが現実的観点から議論を主導することを期待している旨述べたところ、ムワナワサ大統領より、日本の立場を支持するのでアフリカの立場も支持して欲しい旨述べた。