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平成20年5月28日
28日午前、福田総理は、ピレス・カーボヴェルデ大統領との二国間首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。
(1)冒頭、福田総理より、2012年に対アフリカODAを倍増すること、今後5年間で民間投資を倍増する基金の設立を紹介しつつ、カーボヴェルデの順調な経済成長の理由を尋ねたところ、ピレス大統領より、観光が成長のエンジンである、ただし現在の経済状況は良くなく、食糧を輸入しているので、食糧支援をお願いしたい旨の発言があった。これに対し、総理より食糧支援を検討したい旨述べた。
(2)ピレス大統領より、カーボヴェルデは、最近、中進国となったが、引き続き国際社会からの支援が必要である、とりわけ港湾施設や道路といったインフラ整備が重要である、日本からのエネルギー分野の支援とアフリカ開発銀行との協調融資による協力に感謝する旨述べた。
(3)ピレス大統領より、TICADは既に成果が出ているが、フォローアップメカニズムがきちんと機能すれば、より良い結果が出る旨述べた。
(4)国連安保理改革につき、ピレス大統領より、日本の常任理事国入りを支持する、1945年の世界は既に存在していない、ボールはアフリカ側にあると認識しており、バランスをとった解決が必要である旨の発言があった。