アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
平成20年5月28日
27日午後、福田総理とエル・ファシ・モロッコ大統領、ヤイ・ベニン大統領との二国間首脳会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり。
(1)冒頭、福田総理より、アフリカの経済成長のため、政府と民間が一致して協力すべく、今後5年間で対アフリカODAを倍増し、民間投資を倍増する基金を設立する、モロッコは北アフリカ・地中海地域の安定にとり重要な国であるところ、今後もモロッコとの二国間関係を強化したい旨述べたところ、エル・ファシ首相より、今次イニシアティブを含むTICADを通じた日本の支援に感謝する旨述べた。
(2)エル・ファシ首相より、モハメッド国王より、天皇皇后両陛下に対するメッセージを預かってきたのでお伝えする、モロッコは日本が南南協力を重視していることに賛同する、また日本のインフラ支援に感謝する旨述べたところ、福田総理より、今後もアフリカの開発のためにモロッコと協力していきたい旨述べた。
(3)国連安保理改革に関し、福田総理より、今次総会会期中に具体的な成果を得たいと考えているとして、モロッコの政府間交渉への積極的な参加を要請したところ、エル・ファシ首相より、日本の安保理常任理事国入りを支持することはすでに確定している旨述べた。
(1)冒頭、福田総理より、CEN-SAD(サヘル・サハラ諸国共同体)会合の日程を調整してくれたことに謝意を表明した。これに対し、ヤイ大統領より、TICADはまさにアフリカが必要としているものであり開催に感謝する、CEN-SADを調整してTICADに来たことは有意義である、日・ベナン関係が極めて良好であることを嬉しく思う旨述べた。
(2)さらに、ヤイ大統領より、ベナンに対する食糧援助、地方3市への給水支援及びベナンにおける日本大使館開設に関する要望が表明された。これに対し、福田総理より、農業・食糧支援については、今後何ができるか早急に検討させる、給水の問題については、大統領の関心を共有しており、とりあえずは他のドナーと協調して対処したい旨述べた。また、大使館開設の要望については、良好な二国間関係をさらに強化していくという観点から検討してみたい旨応じた。
(3)最後に、ヤイ大統領より、国際場裡での日本支持については全て期待してほしい旨述べたのに対し、福田総理より、国連改革に協力頂きたい旨述べた。