アフリカ

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

TICAD IVロゴマーク

日・ガボン首脳会談、日・ルワンダ首脳会談

平成20年5月27日

 27日午前、福田総理とボンゴ・ガボン大統領、カガメ・ルワンダ大統領との二国間首脳会談が行われたところ、それぞれの概要以下のとおり。

1.ボンゴ・ガボン大統領(10時55分-11時12分)

(1)冒頭、福田総理より、去る3月にガボンで開催された閣僚級準備会議開催に対する謝意を表明すると共に、40年もの長きに亘りアフリカの安定のために積極的に指導力を発揮されていることにつき評価し、今次会議でも「アフリカの長老」として貢献していただきたい旨述べたところ、同大統領より、TICAD IV開催に感謝すると共に、特に強調したいこととして、アフリカは多大な協力を日本からいただいているということである旨述べた。

(2)ボンゴ大統領より、ガボンは環境関係で協力をいただいている、今後は廃棄物処理について重視している旨述べたところ、福田総理よりガボンが環境問題でリーダーシップを発揮することを期待するとともに、特に水産・環境分野を中心に協力を進めていきたく、リーブルビル零細漁業支援センターについて調査団派遣を決定した旨表明があった。また、2012年までの対アフリカODA倍増、今後5年間での民間投資倍増のための基金の設立、さらにはクールアース推進構想につき伝達したところ、先方より深甚な謝意および協力表明があった。

(3)国連安保理改革に関し、福田総理よりボンゴ大統領に対し、今次総会の会期中に何らかの成果を得たいと考えているので、ガボンおよびアフリカ諸国の政府間交渉への積極的参加を要請したところ、同大統領より、ゴンジュ外相の前任のピン前外相(現AU委員長)は国連総会議長として活躍した、ガボンとしては何ら留保をつけず、アフリカ諸国と協力して実現したい旨述べた。

2.カガメ・ルワンダ大統領(11時15分-11時41分)

(1)冒頭、福田総理よりカガメ大統領に対し、1994年の大虐殺の悲劇を乗り越え、現在の成功に導いた同大統領のリーダーシップを高く評価すると共に、ルワンダの安定・開発は大湖地域にとっても重要であるので引き続き国民融和、開発に尽力いただきたい旨述べたところ、同大統領より、今般のTICAD IV開催、またルワンダが様々な経緯もある中で発展したことを我が国が高く評価したことについて深甚なる謝意表明があった。

(2)福田総理より、2012年までの対アフリカODA倍増、今後5年間での民間投資倍増のための基金の設立、さらにはクールアース推進構想につき伝達し、協力を求めたところ、先方より、今般の民間投資促進に関する支援に感謝するとともに、ルワンダには日本のODAに加え、民間投資を受け入れる余地は十分ある旨、さらに、農業、インフラ、人材育成への協力をお願いしたい旨述べた。

(3)国連安保理改革に関し、福田総理よりカガメ大統領に対し、今次総会の会期中に何らかの成果を得るとの観点から、ルワンダの政府間交渉への積極的参加を要請したところ、同大統領より、ルワンダとしては日本の立場と近いので可能な限り日本の目指す方向で協力していきたい旨述べた。

(4)カガメ大統領より、二国間関係の一層の強化のため、在ルワンダ日本大使館設置の要請があったところ、福田総理より、近い将来の開設を前向きに検討したい旨述べた。さらに同大統領より、今回のTICAD IVの結果および日本のアフリカの貢献をG8につなげていただきたい、周辺的な取り扱いではなく、農業、インフラといったアフリカの生産性の向上、投資の促進に焦点を当てて欲しい旨要請があった。これに対し、福田総理より、その同じ認識により民間投資促進に関する基金設立を表明した、民間投資にはインフラ整備が不可欠であり、その観点からODAを倍増することとした、さらに民間投資を促進すると共に、民間企業がアフリカでビジネスを行うために必要なインフラや水、衛生環境の改善も必要である旨応答した。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る