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第10回日本・スペイン・シンポジウム(概要)

平成19年11月

 10月20日(土曜日)及び21日(日曜日)、第10回日本・スペイン・シンポジウムが長崎県美術館で開催されたところ、概要は以下のとおり。

1.開会式

 金子原二郎長崎県知事から歓迎の挨拶、中山太郎日本側座長及びサラリック・スペイン側座長代理から両国代表の開会の挨拶を行った。

2.セッション1「エネルギー・気候変動」

 日本側より、日本及び世界が環境問題に取り組んでいく上での課題、国際協力の必要性、長崎県を例とした地方(コミュニティ)の取り組みを紹介、スペイン側より、「水と持続可能な開発」をテーマとした国際博覧会の紹介、スペインのガリシア州におけるエネルギー及び省エネ対策を紹介。

3.外務省主催レセプション

 10月20日(土曜日)外務省主催レセプションでは、平井国土交通副大臣が、日本政府を代表して、福田政権の基本方針、観光政策等について説明の上、シンポジウム関係者への謝意及びシンポジウムの成功を期待する旨の言及がなされた。

4.特別講演「私から見た日本・スペイン両国関係の現状」(米倉弘昌・財団法人日本スペイン協会会長、住友化学株式会社社長)

 日本スペイン協会の活動紹介、皇室・王室の往来実績等に言及の上、スペインを含む日本経団連の欧州ミッション、日本経済の現況、日本とスペインの貿易及び投資状況等につき説明。

5.特別講演「2008年サラゴサ国際博覧会」(宮本武史・2008年サラゴサ国際博覧会日本陳列区域政府代表)

 サラゴサ国際博覧会、日本館について説明。

6.セッション2「食と漁業文化及び食糧資源の持続的利用」

 スペイン側より、スペインのガリシア州における資源保護政策及びスペインにおける魚介類の消費や養殖等の状況を説明、日本側より、日本の魚食事情と世界の漁業資源の状況、持続的利用に向けた課題、マグロ養殖の現状等につき説明。

7.特別講演「平和」(下平作江財団法人長崎平和推進協会継承部会員)

 被爆時の現状、放射線による人体への影響、差別との闘い、核兵器の脅威等を実体験に基づき講演。

8.特別講演「セルバンテス協会」(ヴィクトル・ウガルテ・セルバンテス文化センター東京館長)

 本年9月に東京に開館したセルバンテス文化センターの概要、目的、今後の活動予定等を紹介。

9.セッション3「テーマ1:学術交流」

 日本側より、スペインにおける日本研究の実態と、日本におけるスペイン研究の実態およびその問題点、その展望につき説明、スペイン側より、スペインにおける外国人留学生、日本関係講座等の実態等について説明。

10.セッション3「テーマ2:パブリック・アート及びテーマ3:美術館交流」

 スペイン側より、マドリード市にあるパブリック・アートにつき紹介、バルセロナにあるミロ美術館の紹介、ミロの日本訪問等ミロが日本から受けた影響、日本との関係等につき説明。日本側より、地方におけるパブリック・アートの紹介、日本と世界の美術館交流、長崎県美術館のスペイン美術コレクション等につき紹介。

11.閉会式

 サラリック・スペイン側座長代理より、シンポジウムの総括を行った上、次回第11回シンポジウムは、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラで開催する旨発表した。中山日本側座長からは、日本は平和国家を希求する国であること、新しい世界の変革にも積極的に参画していくこと等に言及の上、関係者の協力・参加に対し謝意が表明された。

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