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平成18年10月
10月9日及び10日、第9回日本・スペイン・シンポジウムが、マドリード市にて開催されたところ、概要は以下のとおり。
日本側から、平井座長代理は関口外務大臣政務官の出席は安倍新政権として日西関係の増進に取り組む熱意の表れである旨挨拶。関口政務官は二国間関係強化に向けた期待を表明。
スペイン側からは、ガリーゲス座長、政府高官(商務長官および外交長官)が挨拶。同座長は今回のシンポに欠席せざるを得なかった中山座長からの書簡を紹介。
日本とスペインの共通の課題である少子高齢化社会の中で、ITを活かして如何に生産性を向上させ経済成長を遂げることができるかに着目、今後の日本のIT戦略に言及しつつ、世界の中で日西両国が如何に協力することができるかについて説明。
スペイン側より、成長分野としての太陽エネルギーやバイオ技術分野の進展に関する説明があり、開放的な経済、投資促進制度等を紹介しつつ、同国が投資先として如何に魅力的であるかにつき説明。
日本側より、対スペイン投資最大規模を誇る日産モトールイベリカより、日産のコスト削減成功につき紹介。
在京スペイン大商務部より、日本における税制等の制度的な問題点を指摘しつつも、投資先として魅力的である日本への投資拡大の努力を説明。
日本側より、日本経済が引き続き回復基調にあることに言及するとともに、対日投資の有益性、近年の様々な制度改正により対日投資が平易になったことを紹介。
都市交流は都市相互の発展に繋がることを双方で確認、マドリード市からは同市が策定したプラン・ハポンを通じて日西関係(特に東京都との関係)を強化していく旨言及、東京都からは都市間交流の方針を説明するとともにマドリードとの提携も検討したい旨発言。
日西双方から、これまでの文化交流に加えて、ファッション、食、美術間交流といった新分野における文化交流につき紹介。
平井座長代理より、次回シンポジウムの開催候補地として、山口県、丸亀市または長崎県の3都市を提案。
ガリーゲス座長からは、上記のいずれの都市でも喜んでお受けする、次回は第10回目と節目に当たるので特別なシンポにしたい旨応答。また、同座長は第11回については、既にサンティアゴ・デ・コンポステーラ市から開催希望がある旨紹介。