23日17時から、国連本部において、対ソマリア支援における国際社会の連係強化等を目的として、潘基文国連事務総長主催によるソマリア・ハイレベル会合が開催され、我が国から前原外務大臣が出席しました。
- ソマリアでは2005年に成立した暫定連邦「政府」が、国際社会の支援の下で国家の再建に取り組んでいますが、最近、反政府勢力であるイスラム過激派の攻勢が強まっており、首都モガディシュや近隣国でテロが相次ぐ等、緊張が高まっています。今回の会合では、潘基文国連事務総長、ピン・アフリカ連合委員長、シェイク・シャリフ・ソマリア「大統領」等が、演説を行い、暫定連邦「政府」による自助努力の強化、同「政府」及びアフリカ連合(AU)の平和維持部隊(AMISOM)への国際社会による支援の強化等を呼びかけました。
- 前原外務大臣は演説(別添)のなかで、アフリカ連合及び政府間開発機構(IGAD)を中心として、アフリカが自らイニシアチブを発揮してソマリア問題に取り組んでいることを評価するとともに、ソマリア問題が人道問題であると同時に、テロとの戦いの一環であり、また海賊問題の根源でもあるとの認識を表明しました。また、我が国がこれまで実施してきた、治安の強化及び人道支援・インフラ整備を2本の柱とする約1億2,440万ドルのソマリア支援に言及しつつ、今後とも国際社会と協力して、ソマリア和平プロセスの進展に向けた支援を続ける旨を表明しました。