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麻生総理大臣のナザン・シンガポール大統領表敬(概要)
平成21年5月11日
- 5月11日(月曜日)、麻生総理大臣は、14時から約35分間、来日中のS R ナザン・シンガポール大統領(11日から15日は国賓として接遇)を迎賓館に表敬訪問した。
- 冒頭、麻生総理より、知日家であるナザン大統領を国賓として我が国にお迎えできたことは誠に喜ばしく、今回の国賓訪日は、両国の信頼関係の更なる強化に向けた歴史的機会である旨述べたのに対し、ナザン大統領より、今般の国賓としての招聘に深い感謝の念が表され、また日本が1960年、1970年代以降、技術や生産性の向上、人材育成などを通じて東南アジア地域において果たしてきた貢献を多とするとともに、日本の役割を更に期待したい旨述べた。
- 麻生総理より、国際的な諸課題の一つにテロ問題があり、貧困が最も主要な原因であるが、ユーラシアの広範な国々と平和・民主主義を通じた繁栄を確立するよう貢献したい旨述べ、また今般の金融危機に対してアジア地域において行う日本の施策につき言及した。
- ナザン大統領より、現在ASEAN憲章にみられるように地域のより一層の連携に向け取り組んでいるところ、同地域に対する前述の経済以外の面も含めた、日本の更なる役割に期待する旨述べた。
- 麻生総理より、日本食やポップカルチャーなどが東南アジア地域で好感されているエピソードや、海賊問題ではソマリア沖に海上自衛隊の艦艇を派遣していることに触れ、更にインド洋を含むシーレーンの安全を確保することの重要性につき言及した。
- ナザン大統領より、本年はシンガポールがAPEC議長国であり、来年に日本が、再来年に米国がそれぞれ議長となるところ、まず日シンガポール両国が何か具体的な提案を行うことが地域の貢献につながり、米国への引き継ぎにもよいと述べた。
- 最後に麻生総理より、地域の金融センターであるシンガポールにとって昨今の世界経済情勢は厳しいものがあるが、早い時期の立て直しを期待する旨述べた。またバイオポリスやフュージョノポリスといったシンガポールの先進的な取り組みに触れ、ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)の開設へ向けた協力などプロジェクトを通して両国関係がより一層強くなる旨期待すると述べた。