22日午後2時過ぎから約20分間,国連総会に出席するためにニューヨーク訪問中の前原外務大臣は,ヌコアナ=マシャバネ南アフリカ共和国(南ア)国際関係・協力大臣(外務大臣)と国連ビル内で会談したところ,概要以下のとおりです。
1.二国間関係
- (1) 前原大臣より,先般のワールドカップ・サッカー南ア大会の成功裏の開催を祝福し,マシャバネ大臣は同大会における日本代表チームの活躍を評価しました。
- (2) 両大臣は,両国ハイレベルの要人往来を促進することで一致しました。
- (3) 両大臣は,両国間の貿易・投資促進に向けた取り組みを強化することで一致しました。前原大臣からは,地上デジタル放送,高速鉄道,原子力発電等の基幹インフラについて,日本の技術を活用した協力を推進したい旨表明しました。マシャバネ大臣は,メッセージは担当省庁に伝えるとしつつ,省エネ技術を中心とする日本の先進技術に強い関心を持っている旨述べました。
2.新興国外交
前原大臣より,新興国外交を強化する観点から,南アがメンバーとなっているIBSAとの対話を強化したい旨発言し,マシャバネ大臣はこれを歓迎しました。
3.国連安保理改革
前原大臣より,我が国が安保理改革に引き続き積極的に取り組む方針を説明し,アフリカ連合(AU)のリーダーとしての南アの行動を注視しており,また,南アとの協力を重視している旨発言しました。マシャバネ大臣より,南アとしても,今後とも改革に積極的に取り組んでいく旨発言がありました。