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日本・南アフリカ首脳会談(概要)

平成20年7月8日

(写真)(写真)

 福田総理は、7月7日(月曜日)16時30分から16時50分まで、ウィンザーホテル洞爺内の二国間会談会場において、ムベキ大統領と日南ア首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1.総論

 福田総理より、TICAD IVに続いて本年2度目となる訪日を感謝すると共に、TICAD IVの成果をサミットでの議論に反映させたい旨述べた。これに対しムベキ大統領より、TICAD IVは良い成果を生んだ、同会合の成果やフォローアップをG8諸国へも伝えること、及び、G8が日本のコミットについて知ることも重要である旨述べた。

 これを受けて、福田総理より、フォローアップが重要である旨述べた。

2.ジンバブエ情勢

 福田総理より、7日の拡大会合においてムベキ大統領の話を興味深く聞いたこと、特にジンバブエの問題については制裁という話もあるが、ムベキ大統領の説明より、ジンバブエの実態について理解が深まったが、一方でG8首脳もジンバブエの現状に懸念を強めており、引き続き、ムベキ大統領の努力に期待する旨述べた。

 これを受けて、ムベキ大統領より、本件については早期の解決が重要である旨述べた。

3.二国間経済関係

 福田総理より、近年、我が国企業が鉄道車両や発電所プラント等を受注しており、我が国企業の南アでの活躍の拡大を期待する旨述べるとともに、南アの経済成長加速化戦略(ASGISA)・人材育成イニシアティブ(JIPSA)については、日南ア双方の一層の協力実現に向け、南ア側からの協力を期待する旨述べた。これに対し、ムベキ大統領より、エネルギー開発については日本の協力を得ながら進めていきたい旨述べた。

 また、福田総理より、新世代のエネルギーに関して今回のサミットにおいても取り上げているが、電気自動車等の次世代自動車なども今回のサミットで展示しているので、見学、試乗してほしい旨述べたところ、ムベキ大統領より、自分(「ム」大統領)は運転免許を有していないため、まずは免許の取得が必要であるとの発言があった。これに対し、福田総理よりは、これら自動車は、公道ではなく現在のところ限られたスペースでの走行には免許は必要ないのでぜひ試乗していただきたい旨述べた。

4.気候変動

 福田総理より、気候変動問題の解決にあたっては、長期目標を主要経済国が共有することが重要であり、我が国は2050年まで60%~80%削減する目標を掲げた旨述べると共に、2013年以降の実効性のある枠組み構築に向けても南アと緊密に協力していきたいと述べた。また、福田総理より、2020年の中期目標に関しては、具体的数字については加減なことはいえない、技術的・科学的に納得のできる数字を出すことが重要であり、実現できない数字であれば意味がなく、方法につきよく協議したい旨述べた。

 これに対しムベキ大統領より、9日のアウトリーチ会合の際に改めて本件について議論したい旨述べた。

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