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第1回日露戦略対話(結果概要)
平成19年1月24日
- 日露戦略対話は、谷内外務事務次官及びデニソフ第一外務次官との間で、喫緊の国際問題及び重要な二国間問題について大所高所から議論する枠組として、昨年11月のハノイでの日露外相会談で設置が合意され、日露首脳会談で確認されたものである。
- 1月23日午前・午後及び24日午前、モスクワにおいて第一回日露戦略対話を実施した。
- 会議に先立って、23日午前、谷内事務次官はラヴロフ外務大臣を表敬した。
- (1)ラヴロフ外相より、戦略対話の開始によって日露関係に新たに重要な頁が開かれることを期待する旨の発言があった。
- (2)平和条約問題については、ラヴロフ外相が、問題解決のために努力していく旨のプーチン大統領の立場を再確認した。
- (3)北朝鮮問題に関しては、六者会合の共同声明、安保理決議1718号の実現に向けて緊密に協力していくことで一致した。
- (4)イランの核問題解決に向けて、我が方よりロシアの更なる働きかけに期待を表明した。
- (5)ロシアから安保理改革への支持表明、幅広い支持が得られる改革案の必要性について言及があった。
- 戦略対話では、日露両国の共通の戦略的利益は何かという観点から、次のテーマについて議論した。
- (1)領土問題、今後の政治対話の日程、フラトコフ首相の訪日、貿易経済関係を含む日露二国間問題。領土問題については、これまでに達成された諸合意・諸文書に基づき双方に受入可能な解決策を見出すため更に精力的に交渉していくことで一致した。
- (2)北東アジア情勢を含むアジア太平洋地域情勢
- (3)「自由と繁栄の弧」及びアフガニスタンを含む中央アジア情勢。
- (4)エネルギー安全保障
- 第二回対話を、本年中に、東京にて開催することで原則一致した。