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「太平洋島嶼国支援検討委員会」(第5回太平洋・島サミット)第5回会合・議事要旨

1.日時:

 平成21年2月18日(水曜日)10時00分-12時00分

2.場所:

 三田共用会議所第一特別会議室

3.出席者

 委員(小林座長、草野委員、千野委員、鴇田委員、野田委員)
 外務省(小原アジア大洋州局参事官、山田国際協力局参事官他)
 オブザーバー(関係省庁・団体)

4.議事次第

(1)座長による開会
(2)自由討議
 議題:次回島サミットで取り上げるべき事項の絞込みについて
 (座長提言案に関する討議)
(3)閉会

5.議事概要

(1)座長による開会-小林座長の冒頭発言

(2)自由討議

(イ)提言骨子案の書きぶりについての意見

(ロ)提言骨子案の内容についての意見

(3)太平洋島嶼地域に対する国家ヴィジョン

(イ)小原外務省アジア大洋州局参事官より説明

 提言案では、次回島サミットの大きな柱として環境・気候変動があがっているが、この点については日本国内・島嶼国を含め幅広く認識を共有できるものと思う。また、環境・気候変動問題の具体的な影響の現れ方は国によって異なるもの、何らかの形で影響を受けている点ではこの地域共通の課題である。提言案にある「太平洋共同体のイコール・パートナー」という考え方を環境・気候変動と太平洋共同体というテーマと組み合わせて考えていく、すなわち「太平洋環境共同体」というビジョンを打ち出していくことが1つのアプローチとして考えられる。そうした共同体意識を共有し、環境・気候変動について世界に強いメッセージを発出し、人類共通の財産である美しい海の保全のための努力をアピールしていくという方向で、島サミットに向け議論を重ねて行きたい。「人造り」や「人間の安全保障」についても柱に据えるべく検討していきたい。また、日本とPIFの関係についても、域外国という今の距離感でいいのかといった点も含め関係強化のために何をすべきか多面的に検討して行きたい。

 そうした問題意識を持ってこの地域の国々やPIF事務局との意思疎通を緊密に行うことで島嶼国側の意見も聴取し、そうした意見にも配慮しつつ、次回島サミットの青写真をとりまとめて行きたい。

(ロ)山田外務省国際協力局参事官より説明

 環境・気候変動及び人造りが支援の重点分野として提案されている点については、同感である。防災については、環境・気候変動の一環と整理してきた。また、実際の支援の現場からはインフラや水産分野での支援に対するニーズがよく聞こえてくる。あれもこれもということになると総花的になってしまうので、ある程度の柱は立てる必要がある。提言案の冒頭部分にパシフィック・プランに対する包括的な対応は引き続き継続しつつと書いてあるので、全体としては、小さな山が2つぐらいと、大きく聳え立つ山が2つ、といった印象。従って、柱の立て方はこの提言案のとおりで良いと思うが、島嶼国側からは場合によってはインフラも忘れないで、という声が出てくる可能性も高い点を念頭に置く必要がある。

 また、モニタリング、フォローアップのためのメカニズムの構築は大切。TICADではそうしたしっかりしたメカニズムがすでに確立されている。島サミットについても、(TICADと同様のメカニズムは負担が大きすぎるが)身の丈にあったフォローアップメカニズムを恒常化すべきである。

(4)上記(3)を受けた自由討議

(5)閉会

 色々な角度からの良い意見を頂いた。項目の組み換えや意見も含め、提言案への加筆・修正を文書の形で出して頂くとありがたい。そうして頂いたものを踏まえ、提言案を改訂し、最終会合に先立ち各位にお見せする予定。最終会合では改訂版提言案につき議論を行うこととしたい。(各位了承)

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